かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ショスタコーヴィチ 協奏曲全集2

今月のお買いもの、平成28年に購入したものをご紹介しております。今回はシリーズでお届けしております、ブリリアント・クラシックスショスタコーヴィチの協奏曲全集より第2集を取り上げます。

この第2集に収録されているのはヴァイオリン協奏曲で、ショスタコーヴィチの協奏曲の中では最も有名と言えるでしょう。

ヴァイオリン協奏曲第1番 (ショスタコーヴィチ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA_(%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81)

ヴァイオリン協奏曲第2番 (ショスタコーヴィチ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81)

面白いことに、第1番が4楽章形式を取り、第2番が3楽章形式と古典的である点はピアノ協奏曲と変わりません。ショスタコーヴィチがジダーノフ批判までどのような音楽を目指していたのかが、ピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲で判るこの全集の編集は素晴らしいと言えるでしょう。勿論、ただそれぞれを番号順に並べただけとも言えますが・・・・・

ではなぜ、ピアノ協奏曲よりもヴァイオリン協奏曲のほうが知られているかと言えば、ヴァイオリン協奏曲の二つとも献呈が名ヴァイオリニストであったオイストラフであり、さらに初演もソリストオイストラフであったという事が言えるでしょう。

ダヴィッド・オイストラフ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%95

オイストラフのヴァイオリンは、このブログでもブラームスの二重協奏曲や、ベートーヴェンの三重協奏曲の音源で取り上げていますが、誠に表現豊かで、艶も力強さも、優しさもあるという、完全この上ないがとても人間的と言える演奏が魅力だと思います。

このCDでもそれは顕著であり、実はモノラルであるにも関わらず、録音状態がいいせいか、モノラルというのを感じさせません。とても生き生きとしていて、躍動感があります。ショスタコーヴィチ特有の憂いが随所にありますが、それをしっかりと浮びあがらせつつ、生命力を吹き込むオイストラフの演奏は見事と言うほかありません。

ショスタコーヴィチの苦しい時代を反映したような作品を、オイストラフが見事に「仏に魂が入った」ものとしたと言えましょう。




聴いているCD
ドミトリー・ショスタコーヴィチ作曲
ヴァイオリン協奏曲イ短調作品99(実際にはウィキにある通りもう少し早い作品番号が振られると思いますが、ここではCDの表記通りにしました)
ヴァイオリン協奏曲嬰ハ短調作品129
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラードフィルハーモニー管弦楽団(第1番)
ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー指揮
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団(第2番)
(Brilliant Classics 7620-2)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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