かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:パガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、今回はパガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番です。クレーメルのヴァイオリン、ムーティ指揮ウィーン・フィルの演奏です。

パガニーニは全部で6曲ヴァイオリン協奏曲を書いたとされていますが、完成されているのは4曲です。その最後が第4番です。

さて、以前第4番は「今月のお買いもの」コーナーでも取り上げているかと思いますが、実はそのCD(ナクソス)を買ってくるきっかけになったのが、この県立図書館の音源なのです。

なぜならば、第3番だけがないので・・・・・

というのも、パガニーニのヴァイオリン協奏曲は、第3番を除く3曲が圧倒的に有名であるからで、それを知ったきっかけも実はこの音源なのです。以前、アッカルドのヴァイオリンの第1番と第2番をご紹介していると思いますが、そのように第3番以外は実は県立図書館にも資料として存在します。

だからこそ、後に私は新たにナクソスで第3番を買い求めることになったのです。これでようやくパガニーニのヴァイオリン協奏曲を俯瞰することが出来るわけです。

さて、私にとってそれだけの興味を持たせてくれた第4番は、作曲された当時は多くの作曲家に影響を与え、特にリストに影響を与えたと言われています。

ヴァイオリン協奏曲第4番 (パガニーニ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC4%E7%95%AA_(%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B)

ニコロ・パガニーニ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B

3月にご紹介したウェーバーよりも20数年後である1830年に完成されたと言われているこの作品は、単なる超絶技巧だけではなく、もっと華麗で艶のある音楽も特徴です、

それだけに、クレーメルカデンツァはやややりすぎの感があります。オケとセッションしている部分は素晴らしいです。

それがさらによくわかるのが、カップリングの「ソナタ・ヴァルサヴィア」です。ジョセフ・エルスナーの作品から主題を拝借して作った変奏曲で、ソナタの相手が管弦楽という、実際には協奏曲のような作品です。完全にオケとセッションしているその演奏は、単に超絶技巧に走ることなく、バランスのとれた演奏です。そこが素晴らしいのに・・・・・

第4番のカデンツァは、超絶技巧というイメージにとらわれすぎているかなという印象があります。アマゾンのレビューではいい評価を受けていますが・・・・・

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B-VN%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC4%E7%95%AA-%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%AB-%E3%82%AE%E3%83%89%E3%83%B3/dp/B00005FF0N

私は以上から、このアマゾンのレビュアとはちょっと違った印象を持っています。もちろん、クレーメルの演奏の素晴らしさは言うまでもないですが、果たして作曲能力となると、ちょっとだけ疑問符が付きます。もう少し肩の力を抜いたカデンツァでもよかったような気がします。クレーメルクレーメルであって、パガニーニ本人でもなく、アッカルドでもないのですから。

その点だけが、この演奏は不満です。



聴いている音源
ニコロ・パガニーニ作曲
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調
ソナタ・ヴァルサヴィア
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
リッカルド・ムーティ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団



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