かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ラフマニノフのラプソディ

神奈川県立図書館所蔵CD、今回は久しぶりにラフマニノフです。ピアノ協奏曲第3番と「パガニーニの主題による狂詩曲」です。

この音源はメインは明らかにピアノ協奏曲第3番ですが、実はそれが目当てではありませんでした。すでに第3番はそれより2年ほど前に借りていますから。あくまでも、狂詩曲のほうでした。

ラフマニノフのこの手の音楽はいろんなところで使われており、特にこのラプソディの第18変奏は映画でも、またテレビでも多く使われている曲で、恐らく一度耳にしたことがある人が多いかと思います。

パガニーニの主題による狂詩曲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%81%AE%E4%B8%BB%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%8B%82%E8%A9%A9%E6%9B%B2

この曲は変奏曲なのですが、確かにウィキの記述通り、一楽章の協奏曲ととらえるのがこの曲の理解として正しいアプローチなのではないかと思います。いろんな素養が演奏者に求められる楽曲です。

また、過去の自作の他の作品からの転用もよく聴きますとやっていまして、その点に耳を傾けても楽しめる曲だと思います。

この曲はさらに私の興味を拡げてくれたものでもありまして、この後パガニーニも借りてくることに繋がっていますが、それはまたその時にご紹介しましょう。

演奏面として、まず残響が少ないことで細部がききとり易い点があります。そのことも有るのかもしれませんが、ピアノ協奏曲第3番では聴衆が残響を待ちきれなくて素晴らしい演奏に拍手を早めにしています(さすがに演奏途中からはしていませんが)。

それは、フェルツマンのピアノの端正でありながら優雅かつ超絶技巧の演奏と、それをまた端正かつドラマティックにサポートするイスラエル・フィルと端整な演奏からの感動を最も得意とするメータのコンビであるからこそかもしれません。ロマンティックかつドラマティックな曲が、ごく自然に流れてゆくのは聴いていてすがすがしさがあります。

この音源はアメリカ-イスラエル文化基金が協賛している点も注目だと思います。いや、音楽を語るだけであればこの点はさほど重要ではないので端折ってもいいのですが、私はこれに触れいわけにはいきません。この基金アメリカとイスラエルの政治的社会的な関係が文化にまで及んでいることの証明とも言えるものですが、こういった基金の存在がイスラエルの文化を支えていることは素晴らしいことです。

The Foundation of Israel Culture
http://www.aicf.org/

これがイスラエル人だけであれば当たり前だと言えるでしょう。ところがこの基金はそこにアメリカ在住のユダヤ人も関わっているという点です。こういった基金の充実は日本もぜひとも見習う必要があると思います。我国にもいくつかそういった基金はありますので、興味がある方は一度寄付などを考えてみてはいかがでしょうか。

芸術文化振興基金の概要
http://www.ntj.jac.go.jp/kikin/about.html

こういった演奏を聴きますと、その重要性を改めて感じます。



聴いている音源
セルゲイ・ラフマニノフ作曲
ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
パガニーニの主題による狂詩曲作品43
ウラディーミル・フェルツマン(ピアノ)
ズービン・メータ指揮
イスラエルフィルハーモニー管弦楽団



このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。