10月になりまして、ようやく秋らしくなってきたように思います。
秋と言えば芸術の秋とはよく言われますが、私のように年中クラシックを聴いていますと、さて秋に似合う音楽ってなんだろうって毎年考えます。
昔よく合うなと考えていたのは、ブラームスの交響曲第2番や第3番といった交響曲や管弦楽曲だったのですが・・・・・
最近では、秋になりますと室内楽を聴くことが多くなりました。しかし室内楽と言っても多様です。ベートーヴェンのように高貴なものもあれば、ハイドンのようにアカデミックなもの、モーツァルトのように親しみやすいものまで多種多様です。
では、秋という季節に似合うとなるとなんだろうと考えますと、交響曲同様ブラームスという選択肢もあるのですが・・・・・これはあまり私は現時点では思いません。今週の「神奈川県立図書館所蔵CD」のコーナーでブラームスを取り上げる予定ですが、ブラームスは季節感というよりは、もっと通期的に心情吐露というほうがぴったりだと思っているからです。
ただ、一番季節的に似合うのが秋というのは印象としては思っています。が、秋というのはそういったネガティブな部分だけではないですから・・・・・
次に考えるのが、フォーレなのです。フォーレの特にピアノ四重奏曲や五重奏曲と言った曲が、それに当たります。いずれフォーレ弦四が聴きたいなと思っている作曲家の一人ですが、そのきっかけを与えてくれた作品がピアノ四重奏曲やピアノ五重奏曲です。
というより、私の室内楽への傾倒を決定づけたのが、このフォーレの2つのジャンルであると言っても過言ではありません。もちろん、それ以前にも室内楽は特にブラームスを聴いていますが・・・・・
フォーレの作品は、それを決定づけたのです。
フォーレと言えば「レクイエム」が有名ですが、彼の室内楽は本当に味があります。彼の室内楽を聴きますと、レクイエムですら歌い手としてもアプローチが変わったのを今でも覚えています。
室内楽曲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC#.E5.AE.A4.E5.86.85.E6.A5.BD.E6.9B.B2
こんな作品たちが似合うのは、やはり秋かな〜って思っています。物思いにふけるような、そんなきっかけを与えてくれる季節であるように思います。
とはいえ、実際私は合唱団に入っていた時、この秋という季節はとても忙しかったのです。なぜなら、年末の第九の練習が始まる季節だったからです。夏が終わり9月に入れば自動的に第九の練習が始まる・・・・・そんなスケジュールでした。仕事上では決算を提出するなど、決して物思いにふけるような季節ではなかったです。だからこそ、そういった余裕を想起させるような音楽に実際は憧れを抱いていたような感じだったのだと思います。
しかし、実際それが可能になってしまうと、逆に忙しいのが恋しくなるのですから人間というのは何とも欲張りな生き物だと思います。
今では、室内楽と管弦楽のバランスがよくとれているなと自分では思います。それは自分の至らなさや弱さと言ったものを見つめなおす期間があったからこそだと思っていますが、それを理解できるようになったのはあきらかに心が豊かになったことだと思っています。
やはり、いろんな音楽を聴いてみるものだと思います。私のモットーは「音楽に上下の差はない」なのですから・・・・・
まだ、クラシック以外の作品がなかなか取り上げられていないことが、現状もどかしく思っています。まあそれに不満を覚えるということは、とてもいいことだと思っています。
となると、やっぱり今年の秋も室内楽、なのかもしれません。
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