かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:バッハ ゴルトベルク変奏曲・オルガン版

今月のお買いもの、今回はバッハのゴルトベルク変奏曲のオルガン版です。エレーナ・バルシャイのオルガンです。

バッハのゴルトベルク変奏曲は1742年に出版されたチェンバロのための練習曲です。

ゴルトベルク変奏曲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%A4%89%E5%A5%8F%E6%9B%B2

変奏曲は以前からこのブログでもベートーヴェンを取り上げている時に触れているジャンルですが、ベートーヴェンがなぜいろんなジャンルで変奏曲を使っているのかと言えば、やはりバッハの影響力は避けて通れません。

それだけ、この変奏曲というジャンルはバッハ以降の作曲家に大きな影響を与えています。その中でも特に有名で壮大なのが、このゴルトベルクだと言えるでしょう。

実はもともと、私はこの曲をまさしくチェンバロ版で持っています。その後図書館でピアノ版(現代で通常演奏されるヴァージョン)とピアノ三重奏版を借り、そして今回、オルガン版を買ったというわけなのです。

この曲は本当に変奏曲の基礎の基礎とも言うべき作品です。一つのメロディーが変化し、さらに調性も変化し、その上でカノンやフーガが織り交ぜられ、それがどのような構成になっているかが分かるようになっているのが本来この曲が持つ特徴です。だからこそ、この曲は「練習曲」なのです。

しかし、その練習曲は初心者向けとは言いがたい曲です。プロに話しを聞いたことがありますが、この曲は一瞬たりとも気が抜けない曲だそうです。私は聴衆として、やはり気高さと気品、そして壮大さを感じます。

このオルガン版はその壮大さが極大化されています。パイプオルガンであるせいもあるのかもしれませんが、もともとこの曲が持つ、練習曲でありながら気品と気高さ、そして壮大さを持つという特徴を存分に聴かせてくれます。

そんな中に、後世の作曲家が模範とした構成がちりばめられています。そして、このゴルトベルクでも3つのグループという聖なる「3」という数字で持って纏められている点も大きな特徴ですが、それがこのオルガン版では、まさしくそれが神の声であるかの如くに聞こえてくるのですから不思議です。

恐らく、密教両界曼荼羅を前にして演奏しても、このオルガン版であればまったく遜色ないでしょう。それだけの普遍性をこの曲は持っているのだなと、空海展を見た私などは気が付かされます。それはバッハが要求している素養なのかもしれません。

この曲ほどいろんなヴァージョンが知られている作品はありませんが、まだまだ私が持っていない、知らないヴァージョンが存在するのです!それがどんな世界を、あるいは曼荼羅のごとく宇宙を見せてくれるのか、こういった演奏を聴きますと楽しみになります。持っているヴァージョンに関しましては、またおいおい述べていきたいと思います。それまでお楽しみに!



聴いているCD
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
ゴルトベルク変奏曲BWV988(オルガン版)
エレーナ・バルシャイ(オルガン)
(Brilliant Classics 93765)



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