神奈川県立図書館所蔵CDドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集の今回は第2回目。第2集を取り上げます。
第2集では主に弦楽四重奏曲第2番が取り上げられています。カップリングとして二つのワルツと弦楽四重奏曲の断片が収録されています。
第2番もベートーヴェン的な色彩が強いもので、あまりドヴォルザーク的な雰囲気は確かにみられません。この第2番こそというべきなのではないでしょうか。その割には成立年代は1870年ごろとされています。
四重奏曲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AF#.E5.9B.9B.E9.87.8D.E5.A5.8F.E6.9B.B2
このあたりはドヴォルザークにとって、いろんなものを試す時期だったのかもしれません。習作らしいものもあれば、すこし自分らしいものも入れてみたり・・・・・
もしかするとこのあたりは、ベートーヴェンの16曲の弦楽四重奏曲の内、最初の6曲が頭にあって作曲しているのかもしれません。それにしても、雰囲気としてはすでにベートーヴェンの中期から後期にかけての弦楽四重奏曲のようなものを持っています。
そのあたりも、ベートーヴェンの「影響」だけでなく、ベートーヴェンの「業績」を意識していると言えるでしょう。
断片もそういったものを持っていますが、ところどころドヴォルザークらしさも垣間見えるような感じもします。ワルツはかなりドヴォルザーク的なものが入ってきています。
こういった対比を見るのも、とても大事ですし、また楽しみでもあります。
この第2番まではベートーヴェン的な感じですが、そのほかのシューベルトやワーグナーは?スメタナは?さて?
第3集以降が楽しみになりますが、それはまた、来週に。
聴いている音源
アントニン・ドヴォルザーク作曲
弦楽四重奏曲第2番変ロ長調 B.17
2つのワルツ 作品54 B.105
弦楽四重奏曲断片ヘ長調B.120
プラハ弦楽四重奏団
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