かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:20数年越しに巡り合ったチャイコフスキーの「ピアコン2番」

今回の神奈川県立図書館所蔵CDは、チャイコフスキーピアノ協奏曲第2番です。ヴィクトリア・ポストニコワのピアノ、ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー指揮、ウィーン交響楽団の演奏です。

この音源の元CDを図書館の棚で見つけた時の興奮と感動を、いまだに覚えています。アルバン・ベルク四重奏団ベートーヴェンの弦四を見つけた時と同じ感動を覚えたのです。

これを、私は20数年間探し求めていた・・・・・

以前、マイ・コレでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番と第3番を取り上げたのですが、実はそれに連なるシリーズなのです。

マイ・コレクション:チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番、第3番
http://yaplog.jp/yk6974/archive/262

この時のエントリであげたCDを買いました時、第2番も並んでいました。そして、第2番も買おうと思っていましたら、売れてしまっていたのです。そして、それは二度と巡り合うことはないものと思っていました。

そもそも、それ以降チャイコフスキーの第2番に興味が向くことがあまりなくなってしまいました。他の曲に興味が向いたこと、そしてもともとこの曲が演奏機会がなく、その魅力を知ることなくここまで来たことが原因です。

ピアノ協奏曲第2番 (チャイコフスキー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC)

もしどこかで聴いていれば、他の音源でほしいと思っていたかもしれません。それほど、この曲には実は魅力が詰まっています。いまや第1番より若干ですがこの第2番を聴く機会のほうが増えました。

演奏機会が少ない原因は何かはよくわかりませんが、恐らくその原因は第2楽章にあると思われます。第2楽章はまるで三重協奏曲なのです。

まず、冒頭はヴァイオリンが出ます。その後、チェロがでて、最後にようやく本来のソリストであるピアノが登場するという形を取ります。しかも、この三重奏はこの第2楽章を通じて続くのです。途中、純然たるピアノ協奏曲に戻りますが、最後はまたピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重協奏曲に戻ります。そんな珍しいことをやっていますが、それがとても甘く美しい旋律で、気高いのです。

実は、この演奏を聴く機会がそのまえにありまして、そこでようやくこの曲の魅力がわかり、しかもその機会に聴いたのが、この音源だったのです。しかしその時は、元音源など聴けないよな〜、多分もう廃盤だろうし・・・・・と思っていたら、地元の図書館にあったのです!

涙が出るほどうれしかったのはもう言うまでもないことです。即決で借りました。それが2年ほど前になります。第1番と第3番を買ったのが確か高校2年生の時だったと思いますから、20年以上は確かに経っています。

ここに、完全なるチャイコフスキーのピアノ協奏曲の「全集」が出来上がったことになります。全く同じ演奏者で、私は第1番から第3番までを携帯に入れています。

この演奏の素晴らしいところは、決してテンポが速くないことです。じっくりと音楽を聞かせてくれます。その上ですばらしいアンサンブルは、全体像と細部をともに浮かび上がらせます。それは第1番と第3番にも共通する特徴ですが、この第2番の演奏でもそれは全く変わっていません。そして、それが確認できたことが、この演奏に巡り合ったことの嬉しさだったのです。

それに感動したからこそ第2番もと思って、早20年以上・・・・・ひょんなことから、巡り合い、想いが実現しました。

第3楽章もこの曲は聴きどころでして、ロシア民謡を巧みに展開してあるあたりを、さすがロシア人の彼女は感情豊かにルバートをかけながら演奏してゆきます。その点も高評価です。

今では、この曲の他の演奏もと画策しています。



聴いている音源
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲
ピアノ協奏曲第2番ト長調作品44
ヴィクトリア・ポストニコワ(ピアノ)
ミカエル・シッツラー(ヴァイオリン・ソロ)
ヴァルター・シュルツ(チェロ・ソロ)
ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー指揮
ウィーン交響楽団



このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。