かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ハイドン交響曲全集19

神奈川県立図書館所蔵CDハイドン交響曲全集の今回は第19回目です。収録曲は第61番から第63番です。

今回も以下のサイトを参照しています。

ハイドン交響曲
http://www.kanzaki.com/music/mw/sym/haydn

まず、第61番です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-61

1776年に作曲されたこの作品は、第1楽章がとても荘重にはじまる割にはコミカルな点もあって、飽きさせません。その上でかっちりとした4楽章制で、それぞれの楽章が古典派らしい性格づけと順番になっていまして、美しいです。この演奏がモダンであるせいか、より一層それを感じます。

次に、第62番です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-62

1780年に作曲されたこの作品も第1楽章がとても印象的なのですが、この演奏、借りてきたときに但し書きにあったのですが音飛びが・・・・・ですので、それを我慢しながら聴いています。のちにピリオドで再び借りてきています(それは追ってまた御紹介します)。私は第4楽章が好みなのですが、いずれにしましてもこれも古典美が詰まった曲です。

特徴としては、第2楽章が急楽章であるという点です。これはこの時期のハイドンの作品としては珍しく冒険してきています。前衛作曲家ハイドンらしいといえばそうですが、しかし逆にこの演奏ではゆったり目です。

最後に、第63番「ラ・ロクスラーヌ」です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-63

1779年作曲で、実はこの作品も第2楽章が急楽章となっています。その第2楽章の副題から題名が取られたこの曲はパスティッチョ交響曲と呼ばれていますが、そんな点をみじんも感じないのが素晴らしいです。こういった作品はモーツァルトにも影響を及ぼしていそうですね。

というのも、このサイト、こんな表まで作ってくれているんです。

18世紀の交響曲:作曲時期の比較
http://www.kanzaki.com/music/mw/sym/yc?s=18c

あくまでもハイドンモーツァルトとの比較なのですが、ちょうどこの3つが作曲された時期というのは、モーツァルトの晩年なんですね。つまり、ハイドンが明らかにモーツァルトの影響を受けてこの時期作曲していると考えてよさそうです。そんな作品がこのあたりの番号になりますと多くなります。いっぽうでモーツァルトも当然刺激を受けているはずです。そういった時代背景を押さえると、ハイドン交響曲もまた興味をもって聴くことが出来るかと思います。



聴いている音源
フランツ・ヨゼフ・ハイドン作曲
交響曲第61番ニ長調Hob.I-61
交響曲第62番ニ長調Hob.I-62
交響曲第63番ハ長調「ラ・ロクスラーヌ」Hob.I-63
アンタル・ドラティ指揮
フィルハーモニア・フンガリ



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