今回も以下のサイトを参照しています。
ハイドンの交響曲
http://www.kanzaki.com/music/mw/sym/haydn
この第24集に集録されている曲は、順番に作曲されていまして、このあたりからだんだん番号順に並ぶようになってきます。
まず、第76番です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-76
1782年の作曲とされています。一応まだ確定にはなっていないようです。第1楽章の八分音符が紡ぎだす音楽は軽快で、気品を湛えます。
ただ、転調等にモーツァルトの影響を感じるのは私だけなのでしょうか・・・・・
モーツァルトとしてはちょうど後期の傑作群を作曲していたころですが、その彼もハイドンを慕っていたことは有名ですし、出会う前から意識しあっていた二人が、出会ってからさてどう変わったのか・・・・・しかし、それはまだ見えてきません。
そういった点から、まだ二人が出会ったという「確証」は、推測の域を出ないのでしょう。こういった時期にはやはり何か証拠がないと・・・・・
しかし、ハイドンがもしかするとと思う部分はこの第76番あたりからたくさん音楽に出てくるようになります。特にこの第76番の第2楽章では、そんな転調がなされており、ハイドンに刺激を与えていたことは想像に難くありません。
次に第77番です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-77
これも1782年の作曲と言われています。そして、この曲も転調などモーツァルトからの刺激が想像できる点がいくつも見受けられます。第1楽章主題展開部や、第2楽章などがそうです。気品を湛え、軽快なこの曲もまた、聴きごたえある曲です。
最後に、第78番です。
http://www.kanzaki.com/music/perf/hyd?o=Hob.I-78
これも1782年の作曲とされています。そしてまた、この曲も途中転調がドラスティックで、モーツァルトからの刺激と思われる部分がたくさんあります。自分のスタイルがありながら、他人がもつ素晴らしいものを自分の作品でも使おうとするその心意気は、ハイドンならではだと思います、ふつうこういったことはやりませんから。
考えてみますと、この3つの作品は同じ年に作曲されているということですから、ハイドンがどれだけモーツァルトを意識していたのだろうと思います。確かにまだ確証がない時期ではあるんですが、この3曲からは、リアルですでにあっていたのではという推測が、あながち間違いではないように私も思います。
聴いている音源
フランツ・ヨゼフ・ハイドン作曲
交響曲第76番変ホ長調Hob.I-76
交響曲第77番変ロ長調Hob.I-77
交響曲第78番ハ短調Hob.I-78
アンタル・ドラティ指揮
フィルハーモニア・フンガリカ
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