かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

マイ・コレクション:オペラへの誘い

今回のマイ・コレは、オペラアリアを集めたCDです。須永尚子のソプラノです。

このCDを買ったのは、実はこの須永女史が私が入っていた合唱団の指導者でもあったからなんですね。当時としてはぼったくり(いや、そう言ってはいけないか!)の3000円。

いや、当時CDはそれくらいしましたし、当たり前の値段でしたけど、演奏は3台のエレクトーンなんですよ、これ。しかし、それでしっかりと演奏が成立してしまうんですよね〜。

おなじような内容でフルオケで同じ値段のものもあったことを考えますと、十分ぼったくりなわけです。まあ、音楽家の生活を考えますと、致し方ない部分ではあります。わたしもこういう形で芸術家を支えていた、ということでしょうか・・・・・

で、演奏はと言いますと、アマチュアの私が言うのもなんですが、まあいいんじゃないですか〜アンテナ2本、と「ケータイ大喜利」風に言っておきましょう。

別に悪くはないですよ。エレクトーンですからアインザッツもいいですし。アンサンブルも素晴らしいです。ただ、機械ですから・・・・・

須永女史のいい点は、情熱的なんですよね。彼女と同程度の実力を持つ人はおそらく星の数ほどいるでしょう。しかし、彼女のように情熱的に歌える人はいったいどれだけいるか・・・・・

それだけに、エレクトーンであることが悔やまれるんですよね、この演奏は。強弱がきちんとついていていることが救いでしょうか。もう少しエレクトーンの音量を上げたほうがよかったように思います。そうすればオーケストラ伴奏の代わりたり得たと思うんですね。

つまり、製作費の問題でエレクトーンを使わざるを得ないわけですから・・・・・

収録曲ですと、モーツァルトはバランス的にも素晴らしいのですが、ロマン派となりますと、何か物足りないんですよね。

彼女の演奏会は結構行きました。もちろんそれは合唱団の関係でというある意味「営業」的なものもあったわけなんですが、それを抜かしても彼女の歌声は情熱的で、いつも熱いものがこみあげてきます。

惜しむらくは、声域がメゾだということなんですね。これがソプラノだったらと、聴くたびに思います。とても情熱的な彼女の歌は、オペラの楽しさを伝えるに十二分の役割を果たしていると思います。

曲ずつの詳しい説明は今回は省きますが、とにかくそれぞれ素晴らしいアリアばかり。決してメゾの音域のものばかりではないはずですが、それをきちんと表現する彼女のエネルギッシュな姿勢に、聴いていて熱いものを感じざるを得ません。

ああ、やっぱりエレクトーンなのがなあ。



聴いているCD
須永尚子 オペラへの誘
歌劇「アドリア―ナ・ルクヴルール」より 「苦い喜び、甘い苦しみ」
歌劇「ジョコンダ」より 「やさしいあの声」
歌劇「フィガロの結婚」より 「いかにせばやわが胸」
歌劇「フィガロの結婚」より 「恋のなやみを知る君は」
歌劇「ファヴォリータ」より 「ああ 私のフェルナンド」
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 「お母様も知る通り」
歌劇「ドン・カルロ」より 「むごい運命」
歌劇「トロヴァトーレ」より 「燃えさかる炎」
歌劇「仮面舞踏会」より 「地獄の王」
歌劇「オルフェオ」より 「いとしのエウリディーチェ」
歌劇「ジャンヌ・ダルク」より 「春よさらば」
須永尚子(ソプラノ)
大久保眞指揮
海津幸子(エレクトーン)
伊藤佳苗(エレクトーン)
塚瀬万起子(エレクトーン)
(めいたオペラ企画 MOD-003)



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