かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

マイ・コレクション:宇宿允人の第九

今日のマイ・コレは久しぶりにベートーヴェンの第九です。宇宿允人指揮、フィルハーモニアTokyo他です。

宇宿允人?初めて聞く名だな・・・・・そういう人も多いかと思います。私もこのCDを買った銀座山野楽器本店で始めて知った名前です。

どんな方なのか?一番詳しいのはウィキペディアだと思います。というより、この人いろいろ「やってくれる」人なのできちんとした解説はネットではウィキくらいしかないというのが実情です。

宇宿允人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%BF%E5%85%81%E4%BA%BA

いちおう公式ホームページでの説明もあげておきましょう。

http://www.usuki-world.com/usuki/index.html

はい、どんな人だと思います?まあ、ウィキの説明そのものと申し上げておきましょう。というのも、実は私はこの人の指揮で第九を歌ったことがありまして、しかもさしで話をしたこともあるのです。その時の演奏の記録は、いずれ「マイ・コレクション」でご紹介します。

で、その時の印象はまさに、いいおじいさんという感じでしたが、リハは・・・・・・ウィキに書かれている通りです。スパルタなんてもんじゃない。下手すれば人格全否定されたのか?と相手に誤解を与えかねないような発言も数々します。

しかし、それは逆に彼の理想とする芸術へ一緒に私たちが昇るために、必要不可欠なものでもあります。まあ、その詳しいこともいつかお話しするとして・・・・・・

この演奏は、彼の指揮する第九の初CDです。オケは常設ではなくコアな部分と寄せ集めの部分とがありまして、その寄せ集めの人たちと大体いさかいを起こすということの繰り返し。しかし、そこから紡ぎだされる音楽が、人の心を打つのですから、不思議です。

全体的に、アンサンブルは比較的秀逸です。どこが寄せ集めなの?と思うくらい。しかし、プロオケとしてはちょっとアインザッツが・・・・・という部分も散見されます。にも関わらず、第4楽章の強烈なティンパニの後のバリトン・ソロ以降はとても熱い演奏が繰り広げられます。合唱団はかなり気合が入っていまして、それにオケがつれられるようにして、怒涛の演奏が最後まで続くことになります。

一か所突っ込むとすれば、人を批判する割には最後の「抱きあえ、いく百万の人々よ!この口づけを全世界に!」は「しゃべっていない」のが私の美学と異なる部分である、ということです。そこはぜひともグローバル・スタンダードである「しゃべって」ほしいんですよね。これは中大混声合唱団はきちんとやっていました。

そういった演奏を聴いてしまうと、この演奏はちょっとだけ駄目だしをせざるを得ないんですが、しかし、彼が目指す「魂をふるわす演奏」の一端に触れることが出来ます。

しかし、この演奏を今聴きますと、私が歌った時に宇宿氏が言っていた一言一言を、ぜーんぶ中大の後輩たちがやってくれている・・・・・そのことに、また今更ながら感動してしまいます。

宇宿さんがあの演奏を聴いたら、いったいなんていうだろう・・・・・・そんなことも、想像してしまいます。



聴いているCD
宇宿允人の世界7
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付」
佐々木伸(ソプラノ)
末芳枝(アルト)
古澤泉(テノール
山崎岩男(バリトン
フィルハーモニアTokyo合唱団
宇宿允人指揮
フィルハーモニアTokyo
(日本教育音工 MUCD 007)



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