かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

友人提供音源:宮前フィルハーモニー合唱団「飛翔」第5回定期演奏会

今回の「友人提供音源」は、かつて私が所属していました、宮前フィルハーモニー合唱団「飛翔(はばたき)」の第5回定期演奏会の記録です。

これ、実はこの合唱団の最後の記録となってしまいました。そして、この演奏会には、私は参加していません。

なぜなら、退団していたからです。大田区の合唱団へ移っていました。というより、家族との関係上、大田区のもの一つに絞ったのです。

その状態だったにも関わらず私がこの音源を頂いたのは、この演奏会へ向けて練習したから、ということが大きな理由です。

結果的には、私が退団してよかったという内容になっています。アンサンブル、そしてアインザッツ、どれをとっても以前より格段に上手になっています。ソリストは団員なので難ありますが、それはアマチュアですからある程度仕方がない話ですが、それでもよくやっています。モツレクベネディクトゥスではアンサンブルが崩れそうになっていますが・・・・・

よかったのは、私が退団したことで、団に危機感が生まれた、ということです。後で聞いた話ですが相当困ったようで、目の色を変えて練習したとのことです。

この演奏会は紆余曲折がありました。初めは第5回という節目であることから、フルオーケストラでと考えていましたが、結局ピアノと木管だけという編成に。それをメインの「土の歌」でも行ったため、面白い演奏になってはいますが、ある意味満身創痍という演奏会です。

場所は、横浜みなとみらいホール小ホール。結局、ここにこだわったのが最後まで資金的に尾を引いた感じになりました。ただ、ホールは楽器。それがいい演奏へとつながっているように思います。

これを知っているからこそ、私はカザルスホールの閉鎖、あるいは解体というのには断固反対なのです。この演奏会ほど、いいホールで演奏すること、それを体感すること、そしてアマチュアだからこそ聴衆の敷居も低い故、聴衆もいいホールで聴くことの重要性を体感できるということを雄弁に語っているものはありません。

それを、国家の名を背負う大学が、ないがしろにしていいのか・・・・・付属校OBであるからこそ、私はなおさら思った、ということなのです。最近情報がいろいろ入ってくるようになって、取り壊しまでは考えていないとの話が入ってきました。

ようやく気付いたかな・・・・・と思うと、私がこのブログで語ったことも無駄ではなかったと、ほっとしています。このブログがきっかけかどうかはわかりませんが・・・・・・

さて、一番いい演奏は?と言いますと、これがアンコール。フニクリ・フニクラなのですが、アンサンブル、アインアッツが秀逸で、なおかつなんとのびやかに演奏していることか!まるで、それまでのプログラムとはまったく別の団体か?と思わせます。

実は、この演奏会は三部構成で、それぞれ指揮者が違うのですが、そのメインの指揮者は実は音楽監督ではなく、合唱指揮者です。以後、この団体は音楽監督を解任し、合唱指揮者を新たに音楽監督に迎え、団体名を変えて再出発するのですが、それも結局終わりを迎え、再び再出発をする、という事情になっています。

それがいいことかどうかは、私は判断できません。ただ、演奏家もそれなりにアマチュアながら芸術家であり、それをないがしろにして振るべきではないだろう・・・・・それを勉強させてもらったように思います。


さて、「友人提供音源」のコーナーは、今回が最終回です。来週からは各コーナーの曜日が若干変わる予定です。基本的な曜日は変わりませんが、神奈川県立図書館所蔵CDのコーナーの曜日をランダムに増やす予定です。



聴いている音源
宮前フィルハーモニー合唱団「飛翔」第5回定期演奏会
イタリア歌曲集
ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト作曲
レクイエム(抜粋)
佐藤眞作曲
混声合唱団とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」
夏目張安、守谷弘、遠藤正之指揮
宮前フィルハーモニー合唱団「飛翔」
河合良一、佐藤季里(ピアノ)