かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:モーツァルト クラヴィーア協奏曲全集4

県立図書館所蔵CDコーナー、今回はモーツァルトのクラヴィーア協奏曲全集から第4集です。

ここから番号順ではなくなるんです、この全集。収録は第14番と第15番、そして第18番ととびます。

なぜか、図書館のではこういうのしかないんですね。ですので、実はモーツァルトに関しては、番号順になっているもの、あるいはなっていなくても作曲順になっているものを今でも店頭で探しています。

まあ、このときは「ファイルにすればいいや」という気持ちだったのですけれど、でもやっぱりどちらかの順番になっているものが欲しくなりました。

その理由は、実はこの第4集から明らかにクラヴィーアとオケとのバランスが修正されているからなのです。バランスがそれほど悪いわけではなくなってきています。

となると、バランスが悪い原因はいくつかに絞られてくる、という感じがします。

一つは、やはり指摘のあったオケがクラヴィーアに対して編成が大きすぎるという点、一つはマイクの位置(あるいは、その本数)、ということになるかと思います。

作曲技法という点もあるかもしれませんが、少なくとも私はこの第4集ではそれは考えなくなりました。専門家ですらそれを問題にしていないのですから、あまりそれを問題視することは私がここまで聴いた範囲内では出来ないだろう、と考えています(それがいえるほどでもないですしね)。

マイクの位置って、とても大事なのです。特にこのような時代楽器を使った演奏ではそれはとても重要で、クラヴィーアの位置等もありますが、マイクがどこにおかれているのかによって、録音の状態はまるっきり変わってきます。

まず、それを知ることが少なくともこの演奏に関しては重要だろう、と考えるようになりました。

そういうことをあまり考えなくてもモダンは評価できると思いますが、古楽に関しては、特にクラヴィーア協奏曲についてはその点をスルーすることは出来ないのではないかと今では考えています。

収録3曲とも、クラヴィーアがそれほどオケに負けている感じがしないのです。勿論、モダンと比べれば負けていますが、バランスはこれまでの3枚とは違ってきています。それは一体なぜなのか。あれほどバランスが悪かったのにも関わらず、です。確かに、いきなり作曲技法等で修正されるようには思えません。

解説等が図書館に別冊であるのなら、それを借りてきて読んでみたくなりました。いずれにしても、いつかはコンサートに行き、自分の耳で確めなければ、と思っています。



聴いている音源
ヴォルグガング・アマデウスモーツァルト作曲
クラヴィーア協奏曲第14番変ホ長調K.449
クラヴィーア協奏曲第15番変ロ長調K.450
クラヴィーア協奏曲第18番変ロ長調K.456
マルコム・ビルソン(フォルテピアノ
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
(ARCHIV UCCA9022)