かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:モーツァルト クラヴィーア協奏曲全集8

神奈川県立図書館所蔵のCDを取上げるこのコーナー、モーツァルトのクラヴィーア協奏曲(ピアノでもいいのですが、あえて)のピリオド演奏の全集も第8集を取上げることとなりました。

収録曲は第24番と第25番なんですが・・・・・・うーん、この2曲ではかなりその差が。

まず、第24番はオケとクラヴィーアとのバランスがいいのです。正直言って、モダンにも負けません。フォルテピアノがこれほど力強いものだったとは!そう思わずにはいられません。第1楽章でのあのぞくぞくするような短調。それも力強いクラヴィーアあってこそです。

それが、第25番では、やっぱり弱冠クラヴィーアが負け気味なんですね。特にpの部分ではかなり負け気味で、「おや、クラヴィーアは音出てるの?」とおもわず耳をそばだててしまいます。それがモーツァルトの意図だというのならいいのですが、少なくとも事典にはそのような記述はありません。

とは申せ、それ以前、特に10番台を収録したものに比べれば、とてもバランスは良くなっています。ということは、やっぱり編成とマイク?

なんだか、モダンの意識のまま録音しているような気が・・・・・

例えば、BCJなどは結構マイクの位置ですとか、あるいは伝送系などにも気を使って録音しています。勿論、この全集でもそれくらいはやられているのでしょうけれど、そうはっきりと感じる部分がやっぱり少ないです。音のクリアな点くらいでしょうか・・・・・

やっぱり、これは他のピリオドも借りてこないとだめだなあと思っています。このときには「やっぱりモダンだよ」と判断したので、その後ピリオドでは交響曲は借りましたけれど、ピリオドではもう一年以上借りていません。その交通費ももったいないと思っていましたので。

けれど、こうもう一度聴いてみて、自分なりに解析してみると、その姿勢は果たしてあっているのか?という疑問もわいてきます。確かにモダンのほうがいいと思っていますが、けれどそれはこの演奏と比べて、のはず。他の演奏とは比べたのか?となると、それは残念ながらNOです。

図書館にはピリオドのほうが多いくらいですし、やっぱり他も借りてこようと思います。既に全集はあるわけですから、とくに後期の作品に的を絞って、聴いてみて判断したいと思います。

果たして、それでもモダンの優位性は揺るがざるや否や?楽しみです。



聴いている音源
ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト作曲
クラヴィーア協奏曲第24番ハ短調K.491
クラヴィーア協奏曲第25番ハ長調K.503
マルコム・ビルソン(フォルテピアノ
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ