かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

友人提供音源:ベートーヴェン・ツィクルス2

今回の有人提供音源は、フランス・ブリュッヘン/18世紀オーケストラベートーヴェン・ツィクルスの2枚目で、交響曲第2番と第7番の組み合わせです。

まあ、ベートーヴェン交響曲ほどCDに収めるのに苦労するシリーズもないでしょうね。多分、1番から順番に収録されている全集はないでしょう。あったら是非欲しいですね。

今では、リッピングすれば並び替えも出来ますから楽ですが、昔はそんなこと出来ませんでしたから、順番に収録されているものを欲しがったものです。

いや、枚数さえ多くすれば可能ですが・・・・・でも、そんなに多い枚数のもの、一般人が買いますかねえ。専門家すら手を出さないのに。ところが、私は天邪鬼なので、そういうものほど欲しいのです。

ちょうどこの音源をいただいたときに、私はそれが出来るかどうか、自分の持っている演奏で実際にCD−Rを作ってやってみたことがあります。制限枚数は5枚。結果は・・・・・お察しの通り、不可能でしたToT

いかに順番に並べようとも、うまくいかないんですね・・・・・ですから、この音源でも2番と7番が同居するわけです。

それでもこの音源をいただいた理由は、なんと言っても古楽であることです。これを買えば、一体いくらになると思いますか?それを譲っていただいたわけです。元はFMですが、でも全く遜色ありません。

基本的に、私はこれをレファレンスとして聴いていますので、FM音源の弱点である周波数を超える音域はカットされるという点が殆ど気になりません。演奏もそれを感じさせないものですし、それを悔やんだことは一度もありません。

それよりも、図書館が使える今、それを悔やむくらいなら借りてきてしまいますね。実際、図書館にも古楽の全集があるのは確認しています。

この演奏は7番のスケルツォが特徴で、きちんと繰り返してくれます。それがきっちりと聴けるのですから、もう何の文句がありましょうや!

それと、古楽と言いますとテンポがやたら速いというイメージがありますが(エンシェント等はその筆頭ですが)、そんなことがこれはないんです。テンポ的には私が持っているヴァントやショルティとさほど変わりありません。

テンポがあまりにも速い演奏って、実は私はあまり好きではありません。私も歌っていましたから、それって本当に楽譜と向き合った結果なのか?と思ってしまうからです。音を一つ一つ積み上げているのか、その点があいまいになります。勿論、再生装置でそれがきちんと確認できれば別に問題ないと思いますが・・・・・

今、私はmp3で聴くことが多いのですが、それで聴いてみますとそのあたりがいい加減な演奏も確かに存在しますし、それに気がつかなった自分に気がつきました。その観点から聴きますと、少なくとも両作品ともそんなことはありません。だからこそ前回のようにべームと比較してしまいます。古楽とモダンなのですから分けて考えたほうがいいのですが、どうしても比較してしまいます。

でも、それこそこのコンビが目指している、演奏の完全さのように思います。それがどれだけ実現できているかは別ですが・・・・・いい加減ではない、と私は思います。

ベートーヴェン古楽で演奏することには賛否両論がありますが、少なくともこの演奏は古楽でも遜色ないという一つの証であると、私は思います。



聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第2番ニ長調作品36
交響曲第7番イ長調作品92
フランス・ブリュッヘン指揮
18世紀オーケストラ
※友人提供のCD−R、非売品