今週は木曜日にも「今月のお買い物」コーナーを持ってきました。今回はベートーヴェンのピアノ三重奏曲です。
弦四が終わったときから、実は次はそのほかの室内楽だと思っていました。で、実は本当は七重奏曲などが欲しかったのですが、いろんな制約があって、結局ピアノ三重奏曲を選びました。
弦楽だけでなく、ピアノを含めた室内楽、特に三重奏曲はベートーヴェンの得意分野でもありました。そのため作曲数もあります。そういった点が選んだ理由です。
いずれは、七重奏曲なども買いたいですが、まずはピアノ三重奏曲と定めました。
演奏はスーク・トリオ。DENONですので東欧の演奏家が多いのです。もともと、私もチェコフィルが好きですし、またスメタナ四重奏団やコチアンなどでチェコのカルテットは既に経験済みでした。そんな点も選んだ理由の一つです。
ベートーヴェンファンならお分かりのように、この2曲は作品番号の1番です。大学生くらいまでは室内楽にあまり興味がなかったため、作品1など聴くこともなかったのですが、今室内楽をよく聴くようになって、では最初の作品番号がつけられているのはどんな曲だろうと思ったのです。
実際、このCDを買ったときにも同じスーク・トリオでピアノ三重奏曲のほかの曲も並んでいました。しかし、私は少し考えた上でこの1番・2番を手に取りました。やはり、順番に聴くべきだ、そう思ったのです。せっかく順番についているのですから・・・・・・
そう、このスーク・トリオの演奏は順番になされているのです。といっても出た順番はそうでもなさそうですが・・・・・でも、順番になっているということは、演奏が楽しめることは勿論、それはレファレンスや研究にも適しているということを意味します。
何かの時に「ベートーヴェンのピアノ三重奏曲は・・・・・」なんて話題が友人との間で出たときに、「そういえば、スークトリオは順番で出ていたな」とわかるわけです。そうしますと、もう一度そこで聴いてみる。そこで新たな発見がある。さらに理解を深めることができる、という循環になり自分の教養へと結びついてゆきます。
それが音楽、特にクラシックを聴く楽しみ方の一つだと、私は思っています。
実際の演奏は、確かにベートーヴェンの若書きかもしれませんが、それでも音色は既に弦四の初期となんら遜色はありません。しかも、ベートーヴェンの音楽ってこれほど温かかったかと思わずにはいられないほどで、その上颯爽としていてかつ流麗で、しかも豊かです。
これから集めるスーク・トリオの演奏がますます楽しみです。
聴いているCD
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調作品1-1
ピアノ三重奏曲第2番ト長調作品1-2
スーク・トリオ
(DENON COCO-70917)