今日は、ダイソーのCD第3回目です。で、ご紹介するのは第4弾のものなのですが・・・・・
このシリーズは実は買ったというより、ブルックナーのCDのおまけ、なのです。ですから、もっていらした方がまだ持っているか、もしくは買わなかったということになります。
でも、途中が抜けていることが悪かったかどうかはわかりません。いずれにしても、今回の演奏ものっけからすばらしい演奏です。収録曲は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」と交響曲第33番。1946年および1949年の録音です。
ステレオを聴きなれている私たちですが、いい演奏は関係ないという典型だなあと、つくづく思います。モノラルでも特にアインザッツの乱れなどは顕著に目立ちます。それがまったくないです。勿論、それはオケがウィーン・フィルだということもありますが・・・・・
まったく団員に反乱がないというのがまずすばらしいです。それは、まずウィーン・フィルがカラヤンを認めているという証拠です。その上、カラヤンの才能です。オケに対する統率力と音楽性です。いわゆる、「耳のよさ」ですね。
特に、アイネ・クライネ・ナハトムジークの第2楽章、いわゆるセレナーデでそれは顕著に現れます。これほど弦が乱れない演奏を聴くことはめったにありません。それがモノラルであることを差し引いても、100円ですよ!
なんか、宝物を掘り当てた気分です。いずれにせよ、ヘンなものが好きな私にとってはそれはまた楽しいことですので、ぜんぜん気になりません。むしろ、この演奏はヘンなどころかものすごくレベルが高いです。たかが100円と侮るなかれ。されど100円です。
昔は私も、擬似ステレオで聴きたいなって思っていました。でも、最近はもうモノラルそのものの方が聴きたいですね。それでも、すばらしい演奏はまったく気になりません。
交響曲第33番は音質が格段に良くなります。恐らく、こっちが1949年で、アイネ・クライネが1946年でしょうね。でも、どちらもモノラルです。33番もアインザッツのそろえはすばらしいですし、モノラルであるということを忘れさせてくれます。
私にとって、こういう演奏は実はとても参考になるのです。以前から、私は必ずしもピリオド楽器が当時の演奏を再現したものではないと述べていますが、その参考に大いになるのです。
古いところでは確かにベームがあります。しかし、それ以前のモーツァルトの演奏となると、そう簡単に手に入れられません。廃盤になっている場合が多いからです。
こう戦後間もない演奏を聴いていますと、やはりモーツァルトの演奏は軽めなのだなという感想です。つまり、それが基本的に伝統である、ということです。それが確認できるだけでも、私にとってこのCDは宝物です。
聴いているCD
クラシック音楽4「若き日のカラヤン」
モーツァルト�@
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ダイソー ザ・CD CD-C-4)