かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今日の一枚:ドヴォルザーク 交響曲第5番・第7番

引き続き、今回も友人から買いましたナクソスドヴォルザーク交響曲全曲シリーズをご紹介します。今回は5番と7番です。指揮者、オケとも一緒です。

このCDでは随分民族色が出ていまして、金管もかなり強めに吹かせていますし、また弦も思いっきりアインザッツを強めています。この2曲に関しては私もチェコ・フィルではもっておらず、比較はスウィトナー/シュターツカペレ・ベルリンになるのですが、どちらも遜色ない感じです。

第5番の冒頭は思いっきり鉄道の汽笛です。ウィキペディアでは説明がありませんが、私は汽笛だと思っています。その点はシュターツカペレ・ベルリンより顕著だと思います。一方、7番は第1楽章が本来フス教徒がプラハ駅につく場面を描いているはずなのですが、鉄道のイメージよりもむしろ宗教的な雰囲気のほうが強く出ています。ただ、第4楽章にはやはり鉄道風のリズムがあり、それがスラヴ風とあいまって、まるで絵葉書のようです。

そういう意味では、これまでとはちょっと変わりまして、私の中では評価がかなり高いです。ただ、途中でCDが止まってしまうことだけを除けば・・・・・

ナクソスはこれだけが不満です。実は前回なぜチェコ・フィルの方を評価したかといいますと、実はそれが日本製だったということもあるのです。DENON、つまり日本コロンビア。買った当時は2,500円でしたが、今では恐らく廉価盤の中に入っているはずなので、1050円で買えるはずです。

一方、ナクソスは以前は1000円で売られていましたが、現在は1200円で売られています。たった150円の差ですが、私にとってはかなり大きい差です。皆様がどうお感じになるかはわかりませんが、同じ値段なら、私ならチェコ・フィルを勧めます。

しかし、このCDですと、ちょっと迷ってしまいますね。それくらい、このCDはいいです。少なくとも、比較しているシュターツカペレ・ベルリンとはいい勝負です。現在こちらのほうは再販されているようですが、リマスターされているとはいえ、1800円という値段をどう考えるかですね。私はスウィトナーは好きな指揮者なので迷いますが、皆様はいかがでしょうか。値段だけで見るなら、私はこのナクソスをお勧めします。それくらい、遜色ないのです。

もしかすると、スロヴァキア・フィルがドヴォルザークをあまり演奏したことがなかったのではないかとさえおもってしまうくらい、シリーズ後半になるほどいい演奏なのです。こう順番に聴きますと、その点が気になります。こうなりますと、9番も欲しくなりますね。実は、9番だけは一枚しか持っていないのです。あまりにもいい演奏で他を聴きたくなかったからです。ちなみに、9番「新世界より」はドホナーニ指揮、クリーヴランド管です。

それ以外を聴いてみたいと、久しぶりに思わせてくれた演奏です。勿論、チェコ・フィルでは以前から欲しかったのですが・・・・・

冒険ができませんでした。それに、兎に角第九だけ多くそろえて、後はいいものだけ適当に、と考えていましたので・・・・・

今はその呪縛から解き放たれたような感じですので、より多くの演奏を聴きたいという気持ちだけです。そういう意味ではより広くクラシックが聴けるようになったといえるかと思います。

いえ、それはクラシックだけではないように思います。最近ではJPOPもいろいろ聴きたくなっていますし、視野がどんどん広がっているような気がします。

いや、今までも広かったと自分では思っていますが、やはり狭い部分があったのでは?と最近では考えています。そんな思いを抱かせてくれた、爽快な演奏です。


聴いているCD
アントニン・ドヴォルザーク作曲
交響曲第5番・第7番
シュテファン・グンツェンハウザー指揮
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
(ナクソス 8.550270)