かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今日の一枚:ブルックナー 交響曲第2番ハ短調

今日は、ブルックナー交響曲第2番です。指揮はヘルベルト・フォン・カラヤン、演奏はベルリン・フィルです。

これも輸入盤なのでどうなることやらと思っていましたが、とりあえずそれほど止まらずに聴けています。でもなあ、盤面に星が瞬いているからなあ・・・・・

え、どういうことかって?

CDの記録面の製造時に、記録面の素材がうまく均一にならず、穴があくことがあります。それがわからずにプレスされてしまったCDがたまにあるのです。圧倒的に輸入盤に多いです。日本製では、まずお目にかかったことがありません。私もシベリウスでひとつ(輸入盤に日本語解説をつけたもの)、コダーイでひとつ持っています。

聴くだけであれば、特にそれがコンポなどであれば特に問題ありません。問題なのは、補正率がそれよりは低い、パソコンやミニコンポなどの場合なのです。特に、パソコンでリッピングするときに問題になります。

例えば、上であげましたシベリウス。これをリッピングしようとしたときに、何度やってもうまくいきません。なぜだろう、最近のコピーガードCDではないけどなあ(ちなみに、それは私が高校生の時、もうかれこれ20うん年前に購入したものです)、と思いつつ、盤面をみて、はっとしました。

そうだ、こいつは不良品だったんだ!

結局、そこだけデータが欠落しているわけです。CD自体に穴が開かなくとも、プラスチックの下、記録面に穴が開いていれば、データなしとしてリッピングしてしまいます。いや、正確に言いますと、データを読み取ろうとして、CDが止まるのです。

ですので、それはあきらめました。いつか、同じものをもう一度買おう。そのときには、持っているものを捨ててしまおう・・・・・

いくら青春の思い出とはいえ、不良品を持っていても、最近のデータ時代ではまったく使い物になりませんから。

そういう意味では、オーディオ機器としてのCDプレーヤーはすばらしいなあと思います。それでも何の問題もなく聴けていたのですから。補正率抜群です。

それに比べますと、このブルックナーははるかに状態はいいようです。まあ、これもリッピングしてみないとなんとも言えませんが、今のところきちんと聴けています。昨日も述べましたが、パソコンの熱には、かなり苦労しています・・・・・

まあ、ブルックナーはまだ初心者ですし、聴きなれた思い出の曲もまだありませんから、もしだめなら図書館から借りてくる、という方法もある分、気が楽です。

それに、以前mixiで同時鑑賞会の「ブルックナー・マラソン」に参加したときにも、この演奏を取上げられていたわけではなかったと思いますので、まあ、聴けなかったらそれはご縁がなかったもの、と考えるほかないでしょう。

この第2番に関しましては、ウィキペディアの以下の記述を参考にしてください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC)
まあ、ブルックナー交響曲らしく、何回か校訂が入っていますが、そんなこと気にせず聴きましょう。それはヲタクになってからで充分。とにかく、どんな版でもいいので聴いてみましょう。私のはどうやら原典版第2稿のようです。時間的にもそのほうが聴きやすいのではないか、と思います。とにかく、ブルックナー交響曲の特徴はその長さ、ですから・・・・・

曲を追うごとに長くなる演奏時間。いやあ、第九やバッハで慣れているとはいえ、やはり私も最初は拒絶反応を起こしましたから・・・・・

今やっと、その長さが苦にならなくなりました。音楽を楽しめるというか、かみ締めることができるようになった、というべきでしょう。

この曲のお勧めは、私は第3楽章のスケルツォです。ブルックナー交響曲スケルツォにいいものがたくさんあり、この曲もお勧めです。その次は、第2楽章のゆったりとした感じでしょうか。

時間的にも短く、聴きやすい楽章ではないかと思います。

他の演奏を聴いたわけではないのでなんとも言えませんが、何となくカラヤンらしいさっぱりとした部分も感じます。なんというか、いわゆるブルックナーの「神々しさ」が少しないかなあ、と。でも、演奏はすばらしいです。さすがベルリン・フィルです。聴かせてくれます。

特に、金管の鳴らし方、なんですよね。それが、例えば、スクロヴァチェフスキやインバルと比べますと、ちょっと弱いかな、と。いや、かなりフォルティシモで鳴らしているはずですが、それがそう感じない。それがこの第2番という曲の特徴なのか、それともカラヤンの指揮のせいなのかは、現時点では判断つきません。

これは、県立図書館で借りてきたほうがいいかもしれません。他の演奏と聴き比べてみないと、この曲の本当の魅力はわからないように思います。

でも、厳しさはありますし、ブルックナー終止もよくわかりますし、ブルックナーって、こんな作曲家だと知るには、とてもいい演奏だと思います。


聴いているCD
アントン・ブルックナー作曲
交響曲第2番ハ短調
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ドイツ・グラモフォン 415 988-2)