かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今日の一枚:バッハ カンタータ全曲シリーズ22

さて、ベートーヴェンの弦四をいったん中断しまして、今日の一枚シリーズをやりたいと思います。今日取上げますのは、先月買いましたバッハ・コレギウム・ジャパンのバッハ・カンタータ全曲シリーズの第22弾です。

収録されていますカンタータは、

カンタータ第20番「おお、永遠、汝、雷の言葉よ」BWV20
カンタータ第7番「キリスト我らが主ヨルダン川に来たりたもう」BWV7
カンタータ第94番「私はこの世に何を求めよう」BWV94

の3曲です。これらは「コラール・カンタータ」と呼ばれます。賛美歌を主題として扱う構成です。基本的な構造はそれ以前のものと大して変わりありませんが、ドラマティックな部分が加わります。特に、それは第20番「おお、永遠、汝、雷の言葉よ」BWV20で顕著に現れます。

私が買ったCDの解説文には、伝統回帰であると書いてありますが、だからといって古臭い部分はまったくなく、むしろ上であげたような部分も加わり、内容がさらに充実しています。

特に、この3曲は受難曲かと見まごう部分もあり、福音書家(エヴァンゲリスト)のレチタティーヴォにそれを見ることができます。

どれもキリスト教の深い部分を取上げており、なかなか私のような仏教徒では難しい部分がありますが、かといって心に響かないのかといえばそれは違います。しっかりと響いてきます。それが、私がずっとバッハのカンタータを買い続ける理由なのです。特に、日本人の演奏者が中心であるBCJを。

私も宗教は違うとはいえ、同じ日本人です。ですから、理解できない部分はBCJとリンクします。それをどのようなアプローチで迫るのか。買うたびに楽しみです。少なくとも、鈴木雅明氏はクリシチャンですから、私以上には理解ができているわけで、そこに聴くものにとっては至上の喜びがあります。

今回もそれは期待にたがわぬ内容で、すばらしいです。23も買ってあるのですが、それはもう少し先で取上げたいと思います。

このCDはもう6年も前に出たものです。まだまだ最新のものには追いつきませんが、少しずつ買って追いつきたいと思います。多分、追いつくころにはこのシリーズは終了していることでしょう。そのとき、バッハのカンタータ全曲を保有するという、私の夢もかなうことになりましょう。


バッハ カンタータ全曲シリーズ22
ライプツィヒ時代のカンタータ1724年
バッハ・コレギウム・ジャパン
ソプラノ:野々下由香里
アルト:ロビン・ブレイズ
テノール:ヤン・コボウ
バス:ペーター・コーイ
コンサート・マスター:若松夏美
指揮:鈴木雅明
(BIS-CD-1321もしくはKKCC2355)