かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今日の一枚:ブラームス ドイツ・レクイエム

今日は閑話休題、外付けハードディスクの話題をしようと思います・・・・・と書きたかったのですが、訃報が飛び込んできました。

ロックシンガーの忌野清志郎さんがなくなりました。
http://sankei.jp.msn.com/obituary/090502/obt0905022310005-n1.htm

好きなロッカーでした。CDをもっているわけではなかったですが、彼の歌を聴くと元気が出ます。

「愛し合ってるかい!」は彼の合言葉でしたね。

がんとの闘病は、私の母もそうでしたし、最近母方の近親者が皆がんで逝ってしまっているので、他人事ではないのです。

口頭がんから奇跡的に生還し、その後ライブ活動も復活させていたようですが、がんが転移して、再び闘病生活をしているのは知りませんでした。

今日取上げるドイツ・レクイエムは、このブログを引用しているfree MLでも日記で書いていますので、そちらの方々には約3年ぶりくらいで重複になりますが、お許しください。最近、このようなことがありますとブラームスドイツ・レクイエムを聴くことが多いのです。

それまでは、モーツァルトフォーレの方が多かったのです。しかし、いつしか悲しいことがあると、ドイツレクイエムばかり聴くようになりました。

ドイツ・レクイエムはもともと、ブラームスが母親の死をきっかけにして、カトリックではない、プロテスタントとしてのレクイエムを書いたものです。ですので、歌詞は全てドイツ語。プロテスタントのテキストによります。最初がレクイエムでは始まりません。ちなみに、各楽章の日本語題は

�@悩みを抱く者たちはしあわせである
�Aなぜなら、全ての肉体は草のようなものであり
�B主よ、私に教えてください
�Cあなたの住まいはなんと気持のよいことでしょう
�Dあなた方は今悲しみを抱いている
�Eなぜなら、私たちはこの地上に永遠の都をもたず
�F死者たちはしあわせである

基本的に、死者を悼むと共に、私たち遺族を慰める内容です。極めつけの楽章は、最後�F死者たちはしあわせである、です。その歌詞を以下にあげます。

しあわせである
今からのち、主にあって
死する死者たちは。
そうだ、精霊も語っている、
彼らはその労働から解放されて休むのだ。
彼らのなしとげた仕事が彼らに随いてゆくのだから、と。
保有CDの解説から引用。『ヨハネの黙示録』第14章13節)

これもかつて掲載した部分ではありますが、清志郎の人生は意外とそうなのではないかと思うと、しっくり来ます。

そうです、彼は「その労働から解放されて休む」ことになったのだ、と考えたいと思います。きっと、彼の音楽は永遠に語り継がれ、「なしとげた仕事が彼らに随いてゆく」ことになるかと思いますので。

愛し合っているか〜い♪という、彼のメッセージを、大切にしながら、次世代へ受け継いでいきたいと思います。


聴いているCD
ヨハネス・ブラームス作曲
ドイツ・レクイエム 作品45
バーバラ・ヘンドリクス(ソプラノ)
ホセ・ヴァン・ダム(バリトン
ルドルフ・ショルツ(オルガン)
ウィーン楽友協会合唱団
(合唱指揮:ヘルムート・フロシャウアー)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ドイツ・グラモフォン POCG-1100)


追伸
外付けハードディスクの話題は、明日取上げます。そして、ここらで「今日の一枚」シリーズを行い、その後再びベートーヴェンの弦四に戻ります。