東京の図書館から、今回と次回の2回で、小金井市立図書館のライブラリである、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲全集を取り上げます。
小金井市立図書館にもいくつかメンデルスゾーンのピアノ協奏曲全集はあったかと思いますが、この全集は第1集と第2集で演奏者が異なるものとなっています。これもまた面白い企画だと言えるでしょう。
第1回の今回は第1集を取り上げます。第1番と第2番、そしてピアノと管弦楽のための作品3つが収録されています。第1番と第2番はすでに私も知っている作品ですので、演奏の紹介へと移ってしまいましょう。
ピアノはストイアマン。コンスタンティン・オルベリアン指揮、モスクワ室内管弦楽団。激しさもありつつも、繊細さを失わないものとなっており、これは私がすでに持っているものと同等かそれ位以上の演奏になっていると言えるでしょう。
メンデルスゾーンとなると、どうもメンコンと呼ばれるヴァイオリン協奏曲のほうに目が行きがちなのですが、そもそもはメンデルスゾーンも名ピアニストだったわけなので、ピアノ協奏曲も素晴らしいものばかりです。生き生きとした演奏は自然と体を動かしてしまいます。
そして3つのピアノと管弦楽のための作品も実に誠実かつ堂々たる演奏。繊細さと力強さが同居するもので私好み。そして室内オケで全く違和感がないオーケストラのアンサンブルも素晴らしい!生命の発露がそこかしこにちりばめられ、生きているって素晴らしいと思わせてくれます。
こういった演奏をパッケージしてくるかーと、思わず膝を叩いてしまう演奏。いきなり私たちを魅了する演奏はもうとりこになりそうです・・・・・
聴いている音源
フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ作曲
ピアノ協奏曲第1番ト短調作品25
ピアノ協奏曲第2番ニ短調作品40
華麗なるカプリッチョ ロ短調作品22
セレナードとアレグロ・ジョコーソ ロ短調作品43
華麗なるロンド 変ホ長調作品29
ジャン・ルイ・ストイアマン(ピアノ)
コンスタンティン・オルベリアン指揮
モスクワ室内管弦楽団
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