かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から~小金井市立図書館~デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団のブラームス交響曲全集4

東京の図書館から、シリーズで取り上げている小金井市立図書館のライブラリである、サー・コリン・デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団によるブラームス交響曲全集、最後の第4集を迎えることとなりました。

第4集には、番号順できているので、第4番が収録されているということになります。第3番の時のようなカップリングはなし、です。第4番だけが収録されています。

その第4番。いやあ、これもまた細かい点ではどうかという点もあるものの、全体的には全く共感できる、素晴らしい演奏!第3番までの説得力は全く持って健在!

こういう安定感、本当に素晴らしいと思います。決して完全には一致しないものの、ほとんどにおいて共感できますし、またこれはどうかなと思うところも、その部分だけではなくその前後を聴いてみると、ああなるほど、とうなづける解釈なんですね。そして説得してしまうオケ。

いやあ、こういう演奏は本当に参りますし、頭が下がります。もちろん、ではこの演奏がぴか一かと言えば、そうではありません。ほかで私好みの演奏はあります。だからと言ってこのデイヴィスとバイエルン放送響の演奏を否定する気には到底なれないのです。聴きたい人はぜひ聴いてほしい演奏なのです。この説得力と、饒舌なカンタービレを。

ドイツ的なかっちりした部分も強いですが、南ドイツのオケらしい、カンタービレを存分にする演奏は、時としてテンポよく、古楽風に進んだとしても饒舌で説得力があるのです。特に第4楽章最終部は圧巻!単にフーガしているのではなく、その古風な部分に隠されているメッセージを拾い上げ、自分たちの歌としている点が、もう私をしてノックアウト!なのです。

それでいて、豊潤で甘い部分だって存分に楽しめます。ブラームスらしい土臭さもある中で、まるでワインのような豊潤さ。ブラームス交響曲の全体的な特色であり魅力ですが、そういったブラームスらしさが楽しめる、素晴らしい演奏です。

その意味では、この全集は全体的に好印象のアルバムだといえます。さすがデイヴィスとバイエルンのコンビだとほれぼれします。全集として買うなら、ぜひともお勧めしたい全集ですが、東京多摩地域、府中、西東京、小金井の各市にお住まいの方であれば、小金井市立図書館で借りる、という選択もあるということを、お伝えしたいのです。こんな素晴らしい演奏を、税金で楽しめるなんて、都民、特に3市市民の特権ですよ。使わない手はないです。もちろん、このご時世ですから、感染症対策もして、ですけれど。

今どきは、ハイレゾ化してリッピングもできるようですよ、ここだけの話・・・・・

 


聴いている音源
ヨハネス・ブラームス作曲
交響曲第4番ホ短調作品98
サー・コリン・デイヴィス指揮
バイエルン放送交響楽団

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方、そして新型コロナウイルス蔓延の最前線にいらっしゃる医療関係者全ての方に、感謝申し上げます。