かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

東京の図書館から~府中市立図書館~:シュニトケ 交響曲第3番

東京の図書館から、今回は府中市立図書館のライブラリをご紹介します。シュニトケ交響曲第3番を収録したアルバムです。

レーベルがどこだったかは忘れてしまっていますが、多分ネットで検索すれば出てくる通り、BISだと思います。シュニトケを取り上げるレーベルとなると、ナクソスかBISしか考えられないのでー

借りてきたときにオーディオチェックはしているはずですが、その時には多分機械的にしか聴いていなかったのではないかと思います。今回じっくり聴いてみると・・・・・いやあ、面白い!楽しい!

どこが楽しいのかと言えば、まさにシュニトケの音楽の特徴である「多様式」が、見事なまでに一つにまとまり、「魂が受け取れるもの」となっていることです。20世紀音楽の特徴である不協和音の多用なのにどこか調性感を存分に感じる不思議さ。それが楽しいのです。

たいてい、20世紀は不協和音全開か、調性音楽で留まるかの二択です。実はその二択ができることが20世紀におけるクラシック音楽の「多様性」です。シュニトケはそれを一つに融合しようとした最初の作曲家です。

ja.wikipedia.org

ですから、シュニトケの音楽には「不協和音全開と調性音楽の二つ」の多様式が存在します。この交響曲第3番はまさに、シュニトケ芸術そのものだといえるでしょう。

ウィキで解説がなく、いくつかのブロガーの方のエントリを読むしかないのですが、その中で最も私が共感したのは以下のエントリでした。ドイツ音楽を様々引用しつつも、聴けばどこを切っても金太郎あめのようにシュニトケの芸術だからです。

ameblo.jp

こういう作品と出会うと、シュニトケ交響曲は全部聞いてみたい!という衝動にかられます。ハイレゾで出てないかなあと、ついe-onkyoで検索してみたくなります。まだしてませんが・・・・・多分、数日中にしてしまうでしょうwwww

演奏もそれほど日本で有名とは言えない指揮者とオケですが、特に第1楽章の立ち上がりが素晴らしい!まるで、後期ロマン派の交響曲を聴いているような、サウンドの豊潤さ。けれどもそれはマーラーでもブルックナーでもなく、シュニトケ。そのしっかりとした説得力にしびれます。これぞオケを聴く醍醐味だといえるような演奏です。いやあ、もう私には酒など要りません。こんな素晴らしい演奏があれば十分ですwww

府中市立図書館にもっと交響曲があれば借りてきたいところですが、こういった作曲家の全集ってないんですよねえorzこういう点はぜひとも改善してほしいって思います。図書館なんですから。府中市民の皆様、プッシュお願い!

 

 

聴いている音源
ルフレッド・シュニトケ作曲
交響曲第3番
エリ・クラス指揮
ストックホルムフィルハーモニー管弦楽団

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