東京の図書館から、小金井市市立図書館のライブラリをご紹介しています。今回はラジオ体操のアルバムをご紹介ます。
え、ラジオ体操って、アレ?って思う方、そのとーりです!もちろん、NHKのラジオ体操です。そんなのをなぜ借りた来たのかって?
かりてきた当時、私はWワークでとある施設で非常勤の対人援助職として仕事をしていました。その時、入所者の健康を考えてラジオ体操を取り入れたらどうだろうと考え、とりあえず借りたのがこれだったのです。
神奈川県立図書館にもこの手のものはありましたが、まさか小金井にもあるとは思いませんでした・・・・・
さらに驚いたのは、このアルバム、夏休みに公園とかでやっているのとか、職場とかで流れるものそのものなんです。あー、これ使ってたんだなあ、と。
正確には、私が小学校の時は、毎日ラジオで放送されていたものが再生されていたので、たとえばどこかの小学校の生徒たちとか、どこかの事業所の人たちが一緒にやっているものが流れていたんですが、まあ、そこまでやるのは大変です。毎日録音しないといけないですからね・・・・・
これなら、ダビングさえしてしまえばラジカセでも流せますし、職場等ならCDそのままを流してしまえばいいので楽ちんです♪
けれども、ラジオ体操も実は音楽史の影響を色濃く受けているものなんです。ラジオ体操が制定されたのは戦前で、その当時ヨーロッパで音楽とともに運動するというものの影響を受けているんですね。その代表的なものが、今や日本でもポピュラーになったオルフの「カルミナ・ブラーナ」です。
もちろん、それはやがて戦争にも使われていくので、負の側面の歴史も背負った作品でもあるわけなんです、ラジオ体操って。それが戦後はひたすら国民の健康増進を音楽とともに、という道をひた走ります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E4%BD%93%E6%93%8D
いま私たちが親しんでいる第一と第二は、戦後制定され、長く親しまれています。一方、戦前制定されたものは改定あるいは第三とされましたがめったにお目にかかるものではありません。私も第二までしかできませんし、第二すらもう覚えているか微妙ですw第一はまだできます。
不思議なことに、私もそうなんですが人間は音楽があるほうが体を動かすことができます。ゆえに今音楽を使ったエクササイズをフィットネス業界は次々に生み出しています。その大元はこのラジオ体操にあるといっていいでしょう。
特に、第二は現在のは作曲が團伊玖磨。掛け声なしのものを純然たる演奏として聴いてみると、実にレガートもして歌っているのがわかります。それだけ、運動する人の動きや健康を考えているんだなと感じます。これがどうでもいいのであればピアノなのでただ単にタッタカタッタカ行くだけですからー
伴奏という意識だけではこうはいかないですし、かといって独奏という意識だと自分の中の実存だけになってしまいます。そこにいかに人の存在を感じて演奏するか・・・・・今さながら、ラジオ体操の音楽は深いと思います。確かに、ピアノの演奏に合わせて体を動かしていたよな~、と。それは自然と、演奏者と対話していたことだったんだなと、今となって思います。
それは多分、私のアマチュアながらの演奏家としての信念に、自然につながっているんだと思います。
聴いている音源
ラジオ体操
①ラジオ体操のテーマ
②ラジオ体操第1(号令入り)
③ラジオ体操第2(号令入り)
④ラジオ体操のテーマ
⑤ラジオ体操第1(号令なし)
⑥ラジオ体操第2(号令なし)
※演奏は、ウィキから推測するに、大久保三郎氏と推測されますが、借りてきたCDには記載がありませんでした。
地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。