今月のお買いもの、平成31年3月に購入したものをご紹介しています。今回は飯森範親指揮日本センチュリー響の「ハイドン・シリーズ」の第3弾を取り上げます。
そもそものハイレゾ音源であるこのシリーズ。レーベルはエクストンですが、本当にいい仕事しているなあと思います。flacなのでPCでもスマホでも聴けますが、そのどちらでも差があまりないんです。これぞダスビで本当は待ち望んでいたことなんです。
おそらく、ホールはいずみホール。古楽のテレマン室内も使っているホールです。そのいい残響のホールで豊潤なサウンドが広がっているのはもちろん、演奏がアグレッシヴで生命力に富んでいるのも素晴らしい!
特に、それが顕著なのが、第99番。いやあ、グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊かと思いましたよ、ほんと。日本のオケでここまでやるか!と本当に満足!
これだと、むしろ大阪まで行って聴きたくなりますよね。テレマン室内といい、日本センチュリー響といい、大阪にはいいオケが結構あります、ほんと。もちろん、関東だっていいオケはあるわけですが(例えば神奈川フィルであり、たとえば群馬交響楽団)、大阪や京都も素晴らしいオケがあるなあと。それを発掘してくるエクストン。こういう音源こそ本当に楽しいし、魂で共感するんですよ。
このところ毎日スマホでも聴いていますけれど、ppからffまでの使い方がプロであるからこそ絶妙なのに、それが通勤電車でもしっかり聞き取れるのもいいですね。これぞハイレゾの能力発揮だと思います。それゆえに、第99番や第96番は聴いていて本当に幸せを感じます!
第18番はハイドン初期の作品で、室内楽的要素が強い作品。2楽章と言ってもいい形式になっていますが、それも明るい演奏ですし。
一つ難をつけるとすれば、実はこの音源、DLしてくるときに完全にしきれないでファイルが一つサイトに残り、あとからDLしたのはいいものの、あとからアタッチメントをつける(これ、いい加減解消してほしい。CD同様データで解説つけて、音源番号くらい紹介できるようにしてください。そのほうがハイレゾを聴こうって人多くなりますよ。別にオーディオメーカーがどうにかする問題じゃないですよ。欧米ではもう常識です)ために再度サイトを参照したら収録順が変わっているし。こういうことをあまりしないでほしいんです。
かっこ書きでも言及しましたが、いまだに日本はハイレゾがCDよりも音質がいいはずなのにCDの補完に過ぎない扱いなんですよね。ドイツ・グラモフォンのように新譜はいい加減解説をデータでつけるくらいやってほしいですよ。そうすれば私などが音源番号をつけるでしょ?そうすればそれで検索して、ハイレゾを買おうって人だって多くなります。なんでそんなことを考えないんだろうって思います。CDを残すためなのかもしれませんが、たとえばFBのコミュである「クラシックを聴こう!」で最近投稿がありましたけれど、ハンガリーにはもうCDショップがほとんどなくて、街で尋ねれば「そんなも普通ネットショップでしょ?」と返される。それはCD自体もってこともあるでしょうが、もうDLの時代でしょ?ということも意味しているはずです。日本だけです、DL化遅れているのは。
ベルリン・フィルはオケの演奏を独自に売っており、すべてDLで、かつDLし放題です。一方、私が買っているe-onkyoは10回までDL可能で、おそらく生きているうちはそれで十分でしょうけれど、やはりベルリン・フィルと比べると明らかにサービス面で劣っています。これはソニーのmoraでも同じで、こういう点は改善点だと思います。
10回までで十分だろうとは言え、人生は何があるかなんてわからないわけですから、売っている間はDLし放題にしたほうがいいのでは?と思います。せっかくハイレゾをCDと同じか若干高い値段で買うわけですから、中抜きしていることを考えれば、かなり高い値段で買っています。なのに解説は無いわ、DLに制限はあるわでは、スマホをどんどん買い替える若者がハイレゾへ向かうわけないですよ、まぢで。
この飯森氏と日本センチュリー響の演奏も生命力に富み素晴らしいのですから、ぜひとも近々にサービス改善がなされることを望みます。折角のいい演奏がちょっとだけ残念に聴こえてしまいます・・・・・
聴いているハイレゾ
フランツ・ヨゼフ・ハイドン作曲
交響曲第96番ニ長調Hob.I.96「奇蹟」
交響曲第18番ト長調Hob.I.18
交響曲第99番変ホ長調Hob.I.99
交響曲第30番ハ長調Hob.I.30「アレルヤ」
飯森範親指揮
日本センチュリー交響楽団
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