かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ ハンブルク・チェンバロ協奏曲集1

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、今回はカール・フィリップエマヌエル・バッハ作曲のチェンバロ協奏曲集を取り上げます。

大バッハの息子であるカール・フィリップ。先日取り上げましたジークフリートワーグナーに比べますと多作でありまた作品が多大な影響を与えている作曲家です。そのため、このブログでももう上げるとキリがないほどご紹介してきました。

そして今回は、カール・フィリップが優秀なクラヴィーア奏者であったということを鑑みて、チェンバロ協奏曲を借りてきた、というわけなのです。これは2枚組になっており、全部で6曲収録されています。

で、6曲一組というのはとてもバロック的なものです。実際、この6曲はハンブルクハープシコード協奏曲と言われている一群なのです。

Carl Philipp Emanuel Bach 1714〜1788 Wq. : Wotquenne H. : Helm
http://t-yoko.sakura.ne.jp/cpe_bach.html

ウィキではチェンバロ弾きとあるのにチェンバロ協奏曲をまるで作曲していないかのように記述がありますが、実際には多くのチャンバろ協奏曲を作曲しており、この6曲もそのうちの一つだということになります。

作品表をよくご覧になってください。Wq番号のトップは、チェンバロ協奏曲なんです。交響曲など100番以上先です。こういう時は一つに絞らないほうがいいと思います。その意味では、ネットというのは諸刃の剣だと思っています。

さて、まずは第1番から第3番までなんですが、バッハといえばバロック、とおぼえていると面食らいます。カール・フィリップジークフリートワーグナーと異なり、父から学びはしましたが、それにとらわれず新しい様式へと漕ぎ出していった人です。だからこそ、当時も今も、音楽史上高名さを保っていると言えるでしょう。

この第1番から第3番までは3楽章形式で統一され、第1番などは全楽章がつながっているという・・・・・当時としては度肝を抜く作品ばかりです。ちょうどこの3曲を含むハンブルクハープシコード協奏曲が作曲された時期は、ベートーヴェンモーツァルトが生まれた時期に近いわけで、幼少期あるいは若き日の二人がどんな作曲家の音楽を聴いていたのかが、こんなところからも伺えるのも、こういったアルバムを聴く楽しみです。

演奏するは、シュタイアーのチェンバロ。オケはフライブルクバロック・オーケストラ。このブログでも父大バッハのミサ曲ロ短調の演奏を取り上げている団体です。明らかに小編成とわかるサウンドに、情熱的かつ冷静なチェンバロ。もう胸騒ぎしかありません!なんと爽快な演奏!それでいて生命力を感じます。ヤッター!

軽薄さよりは軽快さであり、それは爽快さへとつながっているこの演奏は、もう絶賛するしかありません。演奏者たちが音楽を楽しみ、その楽しんでいるのがこちらへ伝わってくるのが好印象です。私達は楽しい!それが明確な演奏は本当に素晴らしい!この楽しみを皆に伝えたいんだと、溢れんばかりの情熱が宿っています。

こういう演奏こそ、プロの仕事ですね〜




聴いている音源
カール・フィリップエマヌエル・バッハ作曲
チェンバロ協奏曲第1番ヘ長調Wq.43-1
チェンバロ協奏曲第2番ニ長調Wq.43-2
チェンバロ協奏曲第3番変ホ長調Wq.43-3
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ
ペトラ・ミュレヤンス指揮
フライブルクバロック・オーケストラ

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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