かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

コンサート雑感:オーケストラ・ダスビダーニャ第26回定期演奏会を聴いて

コンサート雑感、今回は平成31年3月3日に聴きに行きました、オーケストラ・ダスビダーニャの第26回定期演奏会を取り上げます。

ようやく、このオケを毎年聴けるようになったことは、大変嬉しく思います。とにかく、年に1度しか定演ないですからね・・・・・そのかわり、クオリティは高いですが。

時として、ダスビはお腹いっぱいなプログラムを組みますが、今年はそんなお腹いっぱいなプログラムでした。

�@三部作映画「マクシム」の音楽より
�A交響曲第2番「十月革命に捧ぐ」
�B交響曲第6番

いやあ、やってくれました。交響曲2つwお腹いっぱいでつ。ただ、幸いなことに、当日なんと!私はチケットを自宅に忘れ、新宿駅まで来てから取りに帰ったという・・・・・・え、どこが幸いなんだって?

いや、このプログラムは素晴らしいです。特に映画音楽をとりあげるのは日本のオケではプロも含めアマチュアのダスビだけなので。ただ、通常交響曲を2つというのは珍しいので・・・・・

で、当日ですが、新宿駅で気がつくということは、1プロが聴けない可能性を示していました。まあ、「マクシム」はしょうがないって思っていました。けれども、合唱が入る第2番はできれば間に合いたいなあ、と。けれども、結果的にはその第2番も間に合わず、ホワイエでモニター鑑賞と相成りました。

その第2番。本当にホールで聴きたかったです。レファレンスにバルシャイ指揮ケルン西部ドイツ放送交響楽団、ケルン西部ドイツ放送合唱団の組み合わせで聴いていますが、私はこの演奏を凌駕したと思っています。音の広がり、芳醇さ、そして力強さと生命力。どれをとっても素晴らしく、さすがダスビと組む合唱団だなあと思いました。

もちろん、ダスビの演奏も抜群!その意味では、幸いどころか痛恨のミスなんですが・・・・・

しかし、後半の第6番を聴いたとき、私は気がついたんです。私自身が、ダスビになにか自分の価値観を押し付けていたのかも、と。ダスバーたちの真のショスタコーヴィチ作品の楽しみ方って、違うところにあるんじゃないか、と。

今、交響曲第6番もバルシャイ指揮ケルン西部ドイツ放送交響楽団の演奏を聴きながら書いていますが、第6番に関してはさすがにバルシャイ指揮ケルン西部ドイツ放送響のほうがうまいですし、生命力もあります。ただ、ダスビの演奏にほうには美しさと同時に生命力があります。自分たちの叫びがあります。それゆえに、第2楽章と第3楽章はまるで嵐のよう!躍動する音楽にいつしかノッてしまう私がいました。なんと楽しいのだろう!

そう、そもそもが、ダスバーたちは音楽を楽しんでいるんです。だからこそ、その演奏は常に熱く、私達の魂を震わせます。今回も第6番という、あまりメジャーではない作品がじつは魅力満載であることを教えてくれたのはダスバーたちです。再度今バルシャイとケルン西部ドイツ放送響の演奏を聴いて、これほど魅力的だったか!と再認識しています。

ですから、幸いなのです。私は今年になってようやく真にダスバーたちと共感できたのかなって思います。ともにおなじ空間において共鳴し、共感しあえる仲になったかな、と。それがとても嬉しかったのです。そのために神様はわざと私に忘れ物をさせたのだろうと思います。いつもと違うことを経験することにより、今まで気が付かなかったことを知るために。

来年も素晴らしい演奏が聴きたいなと思います。で、お願いがあります。現在、来年の選曲で第10番もしくは第15番という案が出ているかと思いますが、第14番をお願いしたいのです。あの、ラップやフリースタイルの先駆とも言える作品を日本で魅力的に演奏できるのはダスビしかないと思っています。特に第8楽章は素晴らしい!まあ、ダスバーたちの自主性におまかせするしかありませんが、ぜひとも選曲会議で俎上に載せてくださりますよう、お願いします。

ダスビによるショスタコ交響曲全集の実現を祈る一ダスビファンより




聴いてきたコンサート
オーケストラ・ダスビダーニャ第26回定期演奏会
ドミトリー・ショスタコーヴィチ作曲
三部作映画「マクシム」の音楽より作品50a
 「マクシムの青年時代」作品41より
 1.プロローグ
 「マクシムの帰還」作品45より
 2.前奏曲(「勇敢であれ、友よ!」
 3.襲撃のシーン
 4.老工の死
 5.ワルツ
 6.デモ
 7.バリケード
 8.葬送行進曲
 9.終曲
「ヴィボルグ地区」作品50より
 10.序曲
交響曲第2番「十月革命に捧ぐ」作品14
交響曲第6番作品54
中江早希(ソプラノ)
オーケストラと歌うロシア合唱団、東京トリニティコール(合唱指揮:渡部智也)
長田雅人指揮
オーケストラ・ダスビダーニャ

平成30(2019)年3月3日、東京豊島、東京芸術劇場コンサートホール

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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