東京の図書館から、小金井市立図書館のライブラリをご紹介しています。今回はパガニーニのヴァイオリンとギターのためのソナタ集です。
いやあ、こんなチンパンジー、いや、珍品、掘り出し物が小金井市立図書館にあったなんて!借りたとき、小躍りするように借りたのを覚えています。え?なぜかって?
普通、ソナタといえば、ピアノですよね?それがです、なんと!ギターだから、です。ピアノの代わりにギターなんです。そりゃあ、聴いてみたい!って思うのが人情です。え?そうでもないって?まあ、私にとっては、です・・・・・
ギターという楽器については、其の歴史を簡単に触れたことがあったかと思いますが、古典派の時代は他の楽器ではロマン派だったりします。ちょうどパガニーニが生きた時代なんですね。じつは其の上、パガニーニといえばヴァイオリンというイメージがあると思いますが、じつはパガニーニはギタリストでもあるんです。実際、ギターのための作品も多く残しています。
ニコロ・パガニーニ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B
ですから、パガニーニがピアノではなく、ギターでソナタを残すというのは、あながち変なことでもなくじつは普通なことってわけなんです。
ここに収録されている2つの作品、協奏的ソナタとチェントーネ・ディ・ソナーテは、現在では作品番号ではなく別の番号で振られているのですが、2つともヴァイオリンのカンタービレとギターの妙味が絶妙な作品です。どちらかといえばヴィルトォーソな感じではなくもっと伸びやかに歌っていますが、それにギターが本当にマッチしています。
え、ギターも歌っているんですかって?ええ、歌っていますが、この2つの作品ではそれぞれちょっと役割が異なっていて、協奏的ソナタでは会話している感じで互いに歌っていますが、チェントーネ・ディ・ソナーテでは一転、ギターはどちらかといえば通奏低音の役割になっていて、目立つのはヴァイオリンのほうになっています。こういった使い分けはさすがヴァイオリニストでギタリストのヴィルトォーソ、パガニーニならではです。
演奏するヴァイオリンのシュネーベルガーとギターのヴァングラーの二人は、互いに歌いあい、そして補完しあっており、聴いていて時間を忘れてしまいます。少しは緊張していないと私など出勤に遅れそう・・・・・
時にはヴァイオリン協奏曲で使われていそうな旋律も出てくるのですが、そんなところを存分に二人で楽しんでいるんですよね〜。ここ、あそこに似ているよね〜、そだね〜、って、別にいちごをもぐもぐはしていませんが、そんなカーリングのロコ・ソラーレのメンバーが集まっているかのような楽しい雰囲気が演奏から伝わってくるんです。其の上で生命力も溢れており、もう、仕事行きたくない!・・・・・いや、行けよって話ですがw
むしろ、パガニーニという作曲家のことを私達日本人のほうが知らなすぎなのかもしれません。この二人は本場で知っているからこそ、素直に楽しんでいるし、むしろ作品を演奏でき、表現できる喜びを知っているのかもしれません。
聴いている音源
ニコロ・パガニーニ作曲
協奏的ソナタ イ長調作品61
チェントーネ・ディ・ソナーテ 作品64
ハイスハインツ・シュネーベルガー(ヴァイオリン)
ルドルフ・ヴァングラー(ギター)
地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。
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