かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

コンサート雑感:MAXフィルハーモニー管弦楽団第8回演奏会を聴いて

コンサート雑感、今回は平成30年12月30日に聴きに行きました、MAXフィルハーモニー管弦楽団第8回演奏会を取り上げます。

私にとって3回目の「MAX第九」。演奏家の間では半ば恒例行事と化している感もあるそうですが・・・・・

コンサート雑感:MAXフィルハーモニー管弦楽団第6回第九演奏会を聴いて
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1530

コンサート雑感:MAXフィルハーモニー管弦楽団第7回第九演奏会を聴いて
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1674

で、今年はです、プログラムに日本人の作品が・・・・・しかし、当日このMAXさんも1プロに間に合わずで、聴けなかったのは残念です。

しかも、もう一曲、バッハのG線上のアリア。団員の大黒柱だった方が亡くなられたそうで、オマージュの意味があったようですが、これも聴けなかったのが残念です。

けれども、第九の演奏は、あたらしい時代がMAXさんにも訪れたのかなと思う演奏でした。そのように感じたのには2点あります。

まず第1点。今回の演奏を聴いていて、まず第1楽章ではちょっとオケの調子悪いのかなって思ったのです。前回のようないい力の抜け方ではなく、どことなくバランスが悪い感じだったんです。うーん、MAXさんにしては珍しいな、と。

しかし、第3楽章、第4楽章と進むに連れて、わかったんです。ああ、美しい演奏を目指している・・・・・実際、第4楽章は本当に力強さだけではなく、美しかったんです!

その美しさに対して、もがいているって思ったんです。プロオケですらなかなかできず時として逃げてしまう「美しく力強い第九」。それを、プロアマ混成のMAXさんがやろうって言うんですから、ことはそう簡単ではないのは当然だと言えるでしょう。

それだけ、第九って難しい作品なんです。私はそれを、宇宿さんのときと、某アマチュアオケの定期演奏会で第九をやったときに大田区民第九合唱団が参加したときと2度経験しました。どうしても、力入ってしまうんです・・・・・それだけ、エネルギーがある作品なので。

おそらく、亡くなられた団員の方を思って、気持ちが先に行ってしまったんでしょうね。第2楽章まで明らかにその前の週に聴きに行った都民響さんのほうが上手だと思っていました。けれども・・・・・

さすがMAXさんだなあって思います。第4楽章で見事な復活!

次に2点目はそのまま第4楽章を語ることで述べましょう。復活したオケの集中力あふれる生命力ある演奏に、な、なんと!合唱団が、完全口語体で謳っているではありませんか!

前回の演奏評で、私はこう述べています。

「合唱団はもしかすると口語体だったかなって思います。ソリストは文語体かな?混じっているなって思いました。合唱団はそれほど問題なかったようですが、つい癖で文語体になっていたと言う感じなのかもしれません。でも、歌えているので、東響がやったように、完全口語体でもいいじゃないかって思います。」

今回もソリストは文語体でしたけれど、合唱団が完全口語体!それ聴いた途端ウルっときました。だって、東響が種を撒いて早14年。ようやくアマチュアが完全口語体で歌っているわけなんですから。私もエントリを上げています。

音楽雑記帳:なぜ増えない?口語体発音の「第九」
https://yaplog.jp/yk6974/archive/442

このエントリからも、早8年。眼の前で歌っている合唱団は、完全口語体。もう、練習番号Mでは男泣きに泣きました・・・・・

そして、常に私が問題にするvor Gott!の部分は、変態演奏。vor1拍に対して、Gott !が5拍で、1拍が残響・・・・・響かないメルパルクで、です。気持ちこもっているなあって思いました。そのうえで、完全口語体。もう泣くのなんてまったく我慢できませんでした・・・・・

都民響さんの第九も本当に美しかったですし、このMAXさんもすばらしい!合唱団は今回もしっかりと「喋って」いますし。2018年はあまり響かないホールでの演奏ばかりとなりましたが、もう魂が震える演奏ばかりで、本当に幸せでした。実は、私自身の調子は本当に良くなくて、かなりキツイ状態だったんですが、この2つの第九の演奏に救われたと思います。本当に関係各位には感謝の言葉しか浮かびません。

来年も、MAXさん、そして都民響さんの第九は聴きに行きたいと思います!

・・・・・とここで、重大発表をします。実は、私も第九をひっさしぶりに歌うことにしました!場所は東京郊外は東久留米。障害者が歌う第九に参加することにしました!障害者だって第九を歌いたい!そのお手伝いを、一緒に歌うことですることになりました。まさに第九の精神である「連帯」そのものではありませんか!

是非とも一人でも多くの方に聴きに来ていただきたいのと同時に、まだオケも合唱団も足りません!障害者や私を含む「お手伝い」と、一緒に歌ってみませんか!共にMAXさんや都民響さんのような第九の演奏を目指しましょう!お願いします!




聴いてきた演奏会
MAXフィルハーモニー第8回演奏会
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
G線上のアリア
長野雄行作曲
きっと また 会える(改訂新版)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
林田さつき(ソプラノ)
長澤 美希(アルト)
澤崎 一了(テノール
照屋博史(バス)
MAXフィルハーモニー合唱団(合唱指揮:宇野徹哉)
古澤直久指揮
MAXフィルハーモニー管弦楽団

平成30(2018)年12月30日、東京港、芝メルパルクホール(東京郵便貯金ホール)

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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