かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:日本の蒸気機関車

神奈川県立図書館所蔵CD、今回はクラシックとは違ったものをご紹介します。日本の蒸気機関車の「音」を収録したアルバムです。

かつて、蒸気機関車は日本各地を走っていました。東海道本線にすら、東海道新幹線が開通しても蒸気機関車が走っていたのです。しかし、時代は蒸気機関車ではもう需要に応えられなくなっていったのです。高速化、55年体制による石炭から石油へというエネルギー転換、公害運動の深刻化、などなど・・・・

特に追いうちをかけたのが、国鉄の赤字というものでした。蒸気機関車を動かすには、実はかなりのお金がかかります。エネルギーという点でもそうですが、蒸気機関車を動かすのに、何人必要だと思いますか?最低二人はいないと、動かないんです。機関士と機関助士が組んでやらないと、蒸気機関車は動きません。機関士は所謂運転士ですが、機関助士とは火夫とも言われ、蒸気機関車に置いて石炭をボイラーへと供給する役割を持っています。

要するに、蒸気機関車というのは、石炭を燃やして走るのですが、自動車のように自分で燃料をエンジンに入れるということができないんです。いかにこのアルバムに収録された蒸気機関車を挙げておきますが、そのうち自分で石炭をボイラーへと供給できる装置が付いているのはC62だけです。

国鉄9600形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%849600%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄C55形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84C55%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄D61形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84D61%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄D51形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84D51%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄D52形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84D52%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄C62形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84C62%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄C61形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84C61%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄8620形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%848620%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄C58形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84C58%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄D60形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84D60%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄C11形蒸気機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84C11%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

国鉄DF50形ディーゼル機関車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84DF50%E5%BD%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A

なんで製造順にしないんだと、「鉄」の方からはおしかりを受けるかと思いますが、あえてほぼトラック順に並べています。DF50だけは、実はもっと上で登場するのですが、一応蒸気機関車ディーゼル機関車を分けておきました。録音は昭和40年代後半から50年代。ちょうど蒸気機関車が全廃されるというタイミングで、当時列島を走っていた蒸気機関車を、できるだけ収録しようというレコーディングエンジニアたちの意思を感じます。

一応、DとCについて解説しておきますと、Dとは、機関車を動かす動輪が4つであることを意味し、Cはその動輪が一つ足らない3つであることを意味します。ならAもBもあるんですか?というア・ナ・タ。ええ、あるんです!特にB10は入換で大活躍しました。なお、計画ですがEもありました。

収録されている路線には、すでに廃止されているものもあり、貴重な史料ともなっています。でも、なぜ借りてきたのか?ですよね。

まず、わたし自身が「鉄」であり、昔から蒸気機関車には興味を持っているということが挙げられます。実はこれにはもう一つシリーズがあり、それをカセットで持っているのです。けれども時代はもうCDですし、さらに言えば恐らくハイレゾへと移っていくでしょう。もう一つは、ドヴォルザーク交響曲が、鉄道、しかも蒸気機関車から旋律を取っている、ということがあるのです。

例えば、第4番以降で特に顕著ですが、リズムに短調な繰り返しがあることに気が付かれる方も多いと思います。あれは鉄道がレールの継ぎ目を拾う音ですし、また第7番では序奏が不協和音ですが、あれはまさに蒸気機関車が出発する直前、蒸気を吐いている様子そのものです。恐らく、こういった音源を聴けば、あれ?これドヴォルザーク交響曲で聴いたことあるぞ!という音がどこかに必ずあるはずなのです。

私もカセットをきかなくなって久しくなります。持っていますけれど動かさなくなってもう数年以上たちます。であれば、動かない可能性もあるんです。そういった時、CDあるいはWAVで蒸気機関車の「音」を持っておくことは、一音楽ブロガーとして、重要だと思ったからでした。

下記にトラックを挙げておきますが、後補機となっているのは、勾配区間に最後尾につける機関車のことです。単に長いだけなら重連といって、機関車をつなげて運転するのですが、坂がきつい区間はそれでも力不足になります。ですので、編成の前後に機関車をつけるのです。その後ろにつける機関車を「後補機」といいます。鉄道ファンの方ならわかると思いますが、後補機が付いている区間は日本屈指の山岳地帯がほとんどです。そのドラフト音はまさに、ドヴォルザークボヘミアで聴いていた音に似ていると言えましょう。

今でも動態保存されている蒸気機関車も多いですが、是非とも失われた機関車たちの音も、楽しめるかと思います!




聴いている音源
日本の蒸気機関車
宗谷本線:音威子府駅 9600入換〜C55発車
羽幌線:番屋の沢(信号場)附近 D61通過
石北本線:奥白滝〜上白滝 D51通過
函館本線長万部駅 D52発車
函館本線長万部駅 C62重連発車
函館本線:上目名〜目名 C62重連通過
奥羽本線陣場津軽湯の沢 D51D51×2(後補機)通過
奥羽本線陣場津軽湯の沢 C61+DF50(後補機)通過
花輪線:竜ヶ森〜岩手松尾 8620+8620(後補機)通過
花輪線:赤坂田〜竜ヶ森 8620+8620(後補機)通過
中央西線:中津川駅 D51D51(後補機)発車
関西本線:加太駅 D51+C58(後補機)発車
関西本線:加太駅 C58発車
山陰本線保津峡駅 C57発車
伯備線:布原信号所 C58+C58(後補機)発車
芸備線:三次駅 C58発車
呉線:呉駅 C62発車
筑豊本線若松駅 D51発車
筑豊本線直方駅 D60発車
伊田線直方駅 C11発車
久大本線由布院駅附近 D60通過
筑豊本線筑前内野〜筑前山家 C55通過
室木線:遠賀川駅 8620発車
肥薩線:吉松機関区 C55入換〜発車

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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