かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ペンデレツキの協奏曲集

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、今回はペンデレツキの協奏曲集を取り上げます。

ペンデレツキは、何度か取り上げている作曲家ですが・・・・・・

神奈川県立図書館所蔵CD:ペンデレツキ ポーランド・レクイエム
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1055

今月のお買いもの:ペンデレツキ 交響曲と宗教曲集1
https://yaplog.jp/yk6974/archive/911

今月のお買いもの:ペンデレツキ 交響曲と宗教曲集2
https://yaplog.jp/yk6974/archive/917

このほかには、ルカ受難曲を取り上げたことがあります。そんなペンデレツキですが、今回は器楽作品を久しぶりに取り上げてみたいなと思います。借りたきっかけも、久しぶりに器楽作品、とくに協奏曲が聴きたいと思ったが故なのです。

さて、ペンデレツキは指揮活動を始めたころから協奏曲を書く頻度が多くなっています。収録されているチェロ協奏曲やヴィオラ狂想曲は、1970年代から80年代にかけて作曲されたものです。

チェロ協奏曲第1番は1972年、第2番はその10年後の1982年、そしてヴィオラ協奏曲がその翌年の1983年ですが、このアルバムではヴィオラ協奏曲の編曲であるチェロ協奏曲が収録され、ソリストチェリストのノラシュ独りです。

ペンデレツキの楽曲一覧
協奏曲
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC%E3%83%84%E3%82%AD%E3%81%AE%E6%A5%BD%E6%9B%B2%E4%B8%80%E8%A6%A7#%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2

音響主義から後退する時期とはいえ、かなり先鋭的な音楽がそこにはあります。古典的とはいっても、例えばそれぞれ1楽章だけですし。もし古典的と言うのであればその様式的にオケが先行しソロが後からという者だけだと思います。実際には音響主義を捨て去ってはいません。

ですから、初め聴きますとどれもおどろおどろしいので驚いて、何が起こっているのかわかりませんが、何度か耳を傾けていれば、実に様々な音が存在し、メッセージを発していることに気が付きます。恐れ、不安、畏怖、絶望、希望・・・・・相反するものすら存在する、曼荼羅のような世界がそこには広がります。まさしく「イコンの音楽」を標榜するペンデレツキらしい作品だと思います。

そう聴こえるのも当然。指揮はペンデレツキその人なのですから。オケは高度なアンサンブルのシンフォニア・ヴァルソヴィア。かつてソニーの大賀氏も指揮したオケです。その反応の良さ!難しい和声をいとも簡単に弾いてしまう(勿論、んなことはプロだから当たり前ですが)。作曲者の意図を絶妙にくみ取り、或はしっかりと対話し、表現する力はまさしくヨーロッパ随一だと思います。




クシシュトフ・ペンデレツキ作曲
チェロ協奏曲第1番
チェロ協奏曲第2番
ヴィオラ協奏曲
アルト・ノラシュ(チェロ)
クシシュトフ・ペンデレツキ指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア

地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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