かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

コンサート雑感:ボヘミアン・フィルハーモニック第2回定期演奏会を聴いて

コンサート雑感、今回は平成30年8月4日に聴いてきました、ボヘミアン・フィルハーモニックの第2回定期演奏会を御紹介します。

昨年もご紹介した団体なのですが、無料というのがこの団体の本当にいいとこでして・・・・・

コンサート雑感:ボヘミアン・フィルハーモニック第1回演奏会を聴いて
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1558

今回も、だったのです。しかもです、プログラムが魅力的。ドヴォルザークの序曲3つと、交響曲第4番という・・・・・

オール・ドヴォルザーク・プログラム
自然の中で
謝肉祭
オセロ
交響曲第4番

3つの序曲は、通常は独立して演奏されることが多いのですが、実は連番なんですね。そこも気に入った点だったのですが・・・・・

実は、この週は、母校日大三高西東京大会決勝に出ると言うタイミング、だったのです。しかも、仕事の合間に・・・・・

ちょうど決勝戦も、神宮球場では熱中症に気を付けてくださいと何度もアナウンスが入るほど。そこで私はほぼ、応援により、仕事以外の体力を使い果たしたのでした・・・・・

と言うことで、実はその3つの序曲は聴けずじまいだったのです。これはとても残念でした。ボヘミアン・フィルさんのサウンドで、その3つの序曲を、どう連動した生命ととらえるのかが、とても愉しみだっただけに、残念です。けれども、こういった企画をどんどんやってほしい!

実をいえば、メインの第4番も、第1楽章終了直前にようやく間に合ったのでした。痩せた音があるのは昨年同様なのですが、躍動するサウンドも昨年同様だったのが嬉しかったのです!

その意味では、本当は最低でも第4番の開始には間に合わせたかったところです。あの鉄道を彷彿とさせるリズムは、ボヘミアン・フィルさんだからこそ、魅力的に演奏できるって思うんですよね〜。まあ、その片鱗は第1楽章最後にしっかりと出ていたので安心したところでしたが。

第2楽章。どこか森の奥に迷い込んだかのような楽章も、そのどこか神秘的な様子が十分表現されているのも素晴らしかったですし、続く第3楽章の躍動する音楽も、その第3楽章を受けての第4楽章も、本当に素晴らしい演奏でした!プログラムに「知られざる名曲」と第4番を評されていましたがまさに私も同感なのです。

確かに、第4番はコンテストに提出した作品ですが、ドヴォルザークコスモポリタンとしての、鉄道に対する憧れが反映されているような気がするのです。

交響曲第4番 (ドヴォルザーク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC4%E7%95%AA_(%E3%83%89%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%AF)

ワーグナー的な第2楽章も印象的なのですが、全体を通じて特徴的なのはそのリズム、です。第2楽章以外は鉄道を思わせるリズムに溢れています。それはとりもなおさず、ドヴォルザークコスモポリタンとしての「他の地への憧れ」に他ならないと思うのです。

それを魅力的に演奏してくれるのが、このボヘミアン・フィルという団体なのです。たとえ最後の3楽章しか聴けなくても、十分満足できるだけのものを持っているのが良いなあと思います。指揮者松本氏のセンスもいいんだと思いますが、何より団員たちの作品に対する想いが感じられるんです。だからこそ金管も魅力的ですし、弦も艶があります。それが良いんですよねえ。

マチュアらしいやせた音が入っても、どのようにすれば演奏は魅力的になるのか・・・・・外的美を追求せず愚直に作品と向き合って表現するその姿勢はとてもいいなあと今回も思いました。今回もアンコールなしでしたが、それでもおなかいっぱいです!

来年もまた、こんな魅力的なプログラムを掲げてほしいなって思います。ドヴォルザーク交響曲は全曲演奏すると言いますから、来年はもしかすると第1番なのか?ともう思いは飛んでしまいます・・・・・




聴いて来たコンサート
ボヘミアン・フィルハーモニック第2回定期演奏会
アントニン・ドヴォルザーク作曲
序曲三部作「自然と人生と愛」作品91〜93
 序曲「自然の中で」作品91
 序曲「謝肉祭」作品92
 序曲「オセロ」作品93
交響曲第4番ニ短調作品14
松本宗利音指揮
ボヘミアン・フィルハーモニック

平成30(2018)年8月4日、東京多摩、パルテノン多摩大ホール

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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