神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、ブラームスの合唱曲の部分を取り上げていますが、今回はその第4集です。
実は、ここで借りてきたのは終りなのですが、本来はもっとあります。じつはそれはもう幾つかご紹介していて、リナルドなどはもう紹介済みです。
神奈川県立図書館所蔵CD:ブラームス カンタータ「リナルド」他
https://yaplog.jp/yk6974/archive/1632
だからこそ、ここでは4つしか借りてこなかった、と言うわけなのです。他に運命の歌が入っているものも既に借りてきていますし、このシリーズのものは本当に助かります。
しかし、こういった全集だと、歌詞カードが無かったりします。このシリーズもその一つで、歌詞サイトに頼らざるを得ないのですが、なかなか・・・・・
それでも、美しいアンサンブルを楽しむことはできます。混声合唱が作品番号のないものを2つと、女声合唱のための作品番号が付いているものを1つ収録しています。いずれもブラームスの若いころの作品で、はつらつとしています。
そして、いずれもアカペラ、です。ブラームスのアカペラの合唱曲はどれも美しく、歌っていて気持ちがいいものばかりです。
特に、ブラームスのキャリア上、女声合唱が多いのが特徴なのですが、ここに収録されている13のカノン作品113も、女声合唱ならではの美しさを持っています。むしろ、女性の美しさを想像しながら、ブラームスが書いたと思えるほど、です。言い換えれば、むっつりスケベですけどね・・・・・
でも、そんなブラームスだからこそ、美しい作品はかけても、女性はゲットできなかったと言えるでしょう。本当に美しく、そして清潔な作品が多いんですよね。この13のカノンもそんな作品ですし、二つの混声もそうです。それはまさしくブラームスらしいのですが、これが交響曲やピアノ協奏曲になるとガラリと変わり、泥臭くも壮大な作品が多いのですが・・・・・
どちらもブラームスらしい作品ですが、まあ、当時だとそんなブラームスを理解する女性は少なかったのかもしれません。もしかすると。ブラームスの内面ではふつふつとわきあがる恋の情念が有ったのかもしれませんが・・・・・クララとの間には、そんなエピソードが満載ですからね〜。
北ドイツ放送合唱団は、それはそれは清潔に、美しく演奏していますが、そこに生命力を宿すことも忘れてません。生き生きとしたその演奏は作品を際だたせ、魅力的にしています。これだからドイツの放送合唱団はたまりませんよ、ええ。西側ならではのビブラートを聴かせた発声かと思いきや、ここはほぼノンビブラート。こういった使い分けもできるんだなあと、元合唱屋としては感服するところです。
ノンビブラートだからこそ、透明感もありつつ、生命力抜群なのです。こういったドイツの放送合唱団をもっと評価していいと思います。
聴いている音源
ヨハネス・ブラームス作曲
13のカノン 作品113(女声合唱のための)
14のドイツ民謡集 WoO34(混声合唱のための)
12のドイツ民謡集 WoO35より(混声合唱のための)
エディット・マティス(ソプラノ)
ギュンター・イェーナ指揮
ハンブルク北ドイツ放送合唱団
地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。
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