かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:ヴィヴァルディ 1種類の楽器2つによる協奏曲集

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、今回はヴィヴァルディの1種類の独奏楽器による二重協奏曲を取り上げます。演奏は何と!イ・ムジチ。

え、なんでそんなの驚くんだって?最近はこのような学究的なアルバムは古楽演奏であることが多い訳なんですが、これはモダンで、かつ、イ・ムジチであるわけなんです。

しかも、いずれも1960年代〜70年代にかけての録音。こんなアルバムも出しているんですね、イ・ムジチ。

でも、このともすれば学究的なアルバムは、演奏面でいえばバロック式を追求したものである一方で、独奏楽器がすべて異なるということで、全体として大きな綾となり、まるで万華鏡の様なんです。

奇をてらうことなんて何にもやっていないのに、次々と曲が変るにしたがって音色が変る訳です、独奏楽器がそれぞれ異なるってことは。しかも、それぞれが二重協奏曲。ですからまるで万華鏡のようにきらきらと輝いているんです。

これはすごいことです。最近もすごい演奏家はたくさんいますけれど、もっとイ・ムジチの実力を振り返ってもいいのではないでしょうか。そこが決して古楽が嫌いではない私が、古楽だけじゃなくてモダンの室内オケとかももっと聴かれるべきだと言う所以なんです。

特に、イ・ムジチって、そのオケの特色がつい忘れられがちなんですが、ソリスト集団であるわけです。これは間違いなくバロックと同じ編成なんです。バロックの時代に指揮者なんていません。コンサートマスターの弦に合わせてボウイングするだけなんです。それと同じことをやっているイ・ムジチが、まるで巨大オケのような万華鏡を作り出すってわけです。勿論、編成は巨大オケに比べれば小さいもんですが。

それが、貧弱なアンプとスピーカーしかないPCで、しっかりと再現されているんです!これを驚異とせずになんでしょう!リッピングしてケーブル距離も少なく、CDのデータを直接聴くからこその音質です。これがもっといいスピーカーであれば、もっと艶のある音が鳴り響くことでしょう。

こういうアルバムは、演奏面では非常に面白く、楽しく、喜びをもって聴けるものです。イ・ムジチのメンバーが楽しそうに演奏しているのが音だけで伝わってきます。




聴いている音源
アントニオ・ヴィヴァルディ作曲
2つのヴァイオリンのための協奏曲イ短調RV523
2つのフルートのための協奏曲ハ長調RV533
2つのマンドリンのための協奏曲ト長調RV532
2つのオーボエのための協奏曲ニ短調RV535
2つのチェロのための協奏曲ト短調RV531
2つのトランペットのための協奏曲ハ長調RV537
イ・ムジチ合奏団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村