かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:港北区民交響楽団第32回定期演奏会1

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、2階にわたりましてアマチュアオーケストラの演奏会の記録をご紹介します。港北区交響楽団第32回定期演奏会です。

まるでコンサート雑感のような題名になりましたが、この手はすでにダズビで取り上げています。それが神奈川県立図書館のシリーズでもということです。つまり、ライブラリにある、ということです。

神奈川県立図書館はアマチュアオーケストラの演奏会の記録を3団体ほどを持っています。そのうちの一つが、港北区交響楽団です。ちなみに、3団体すべて横浜市内のアマチュアオーケストラです(他には、八景フィル、横浜国立大学管弦楽団)。

港北区交響楽団は、1996年創立の横浜市港北区にあるアマチュアオーケストラです。フランチャイズは港北公会堂ですが、ホールが古く小さいため、たまにみなとみらいホールで演奏会をすることがあるそうで、この録音はみなとみらいホールでの収録です。

http://kumin-kyo.cocolog-nifty.com/about.html

第32回定期演奏会は、2003年1月26日に行なわれました。残念ながら私は生で聴いていませんが、このように図書館にあることは素晴らしいことだと思います。

なぜならば、演奏レヴェルが高いからです。アマチュアとは思えないアンサンブルの素晴らしさ、そしてアインザッツの強さ。ppからffまでのダイナミクスが十分に表現されていること、です。

プログラムは、以下の通りです。

�@ヴェルディ ナブッコ序曲
�Aリスト ピアノ協奏曲第1番
�Bチャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」

2枚組になっているこの記録の第1集には、前半のプログラムである、ヴェルディとリストが収録されています。それにしても、選曲センスがいいなあと思いました。普通、ナブッコだと有名な合唱曲「行け、わが想いよ、金色の翼に乗って」が選択されることが多く、となるとオケ単独では難しいので、ヴェルディの序曲は避けられてしまう傾向があります。そんななか、堂々と序曲を持ってきたのはすがすがしいですね。

ナブッコネブカドネザル王を主人公に描いた、ユダヤ人の物語りですが、その音楽のエッセンスが十分表現されていることが分かります。その点では、「ナブッコ」は古典的なオペラであることが分かります。すばらしいセンスです。

ナブッコ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%B3

続くプログラムは、リストのピアノ協奏曲。循環形式の曠野と以前ご紹介したことがあるかと思いますが、小さいながらもダイナミックな作品です。

ピアノ協奏曲第1番 (リスト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC1%E7%95%AA_(%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88)

完成まで紆余曲折があった作品ですが、それ故、音楽の変化をいかに上手に使って表現するかが問われる作品です。この演奏の素晴らしいのは、アマチュア特有の痩せた音が殆ど見受けられず、アンサンブルも素晴らしい点です。これ本当にアマチュア?って首かしげてしまいます。多少出だしが合わない部分で、あ、アマチュアだなと感じるくらいです。

響きもみなとみらいホールだけあって素晴らしいだけに、プロとなかなか見分けがつかないと思います。第2楽章以降つながっている部分の変化がドラマティックにしっかりと表現されていますし、それ故生き生きとしています。アマチュアでこれだけやれるのかあと、本当にびっくりします。

こういった演奏は生で聴いたらたまげますよね。いやあ、港北区民の方は幸せですよ〜、本当に。これはチャイコフスキーは期待できそう・・・・・・

期待通りだったのかどうかは、次に持ち越しにしましょう。さて?




聴いている音源
港北区交響楽団 第32回定期演奏会
ジュゼッペ・ヴェルディ作曲
歌劇「ナブッコ」序曲
フランツ・リスト作曲
ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124
東 誠三(ピアノ)
白河和治指揮
港北区交響楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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