かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:港北区民交響楽団第32回定期演奏会2

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、港北区交響楽団第32回定期演奏会の音源をシリーズでご紹介していますが、今回はその第2回目。いよいよ。メインのチャイコフスキー「悲愴」の登場です。

作品そのものはかなりご紹介してきているかなって思います。そこで、いきなり演奏に触れることといたします。

一言でいえば、残念・・・・・です。

音の痩せもそうですし、なによりアンサンブルです。ただ、素晴らしいのは、ダイナミクス。ppからffまでは素晴らしい!ここまでできるオケも珍しいです。だからこそ、残念なんですよねえ。

まあ。簡単に言えば、感情に負けてしまったんですね。それは悲愴という作品がそれだけエネルギーを持っていることを意味します。

チャイコフスキーがその命の最期に全てをかたむけて作曲した交響曲、第6番「悲愴」。激しさと静けさが同居するだけに、その切り替えが難しいのですが、静かな部分から激しくなるとアンサンブルが乱れるのが、まさに感情に引きずられ、作品が持つエネルギーに飲み込まれてしまったということなんですね。

それでも、逆に静かな部分が本当に美しい!これ、本当にアマチュアオケですか?って思うくらいです。でも、安心してください、しっかり激しいところではアンサンブルは乱れ、音は痩せてしまっています。

でも、多分同じ時期の宮前フィルに比べれば格段に上手なはずです。ほれぼれします・・・・・本当に素晴らしい演奏です。ところどころ残念な部分はありますが、まあ、それを言ってしまえば例えばナデージダも近い点がありますから・・・・・

ですから、全体としてみた時には、かなりいい演奏ではないかと思います。ただ、リストが本当によかっただけに・・・・・リストはプロオケと並べて聴かせても多分聴き分けらないですよ。でも、この悲愴はばっちし!

それがアマチュアオケというものではありますが、最近ではアマオケもまるでプロのようですからね。港北区交響楽団さんもまだ伸びしろがあると思っています。

アンコールのヘンデル「オンブラマイフ」は端正でいいですね〜。古典派から前期ロマン派に掛けては得意と見ました。

ふと、原稿を書くためにサイトを見てみると、2月4日に演奏会とあるではありませんか!うーん、その日は大阪へ行く予定が・・・・・どうしましょうか。

港北区民の皆さんは、是非とも行ってみて下さい!多分今では、いい演奏ができるようになっていると思います。何しろ2003年の演奏です。あれから14年。横浜を代表するオケに成長しているのではと思います。




聴いている音源
港北区交響楽団第32回定期演奏会
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲
交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
ジョージ・フレデリックヘンデル作曲
歌劇「クセルクセス」より、ラルゴ「オンブラ・マイ・フ」(編曲:砂田俊彦)
白河和治指揮
港北区交響楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村