かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

音楽雑記帳:軽そうで軽くないAKB48

最近、AKB48にはまっています。と言っても、別にCDやDLをしているわけではありませんが・・・・・・

彼女らの高い精神性がゆえです。え、彼女たちにそんなものあるの?と思うかもしれませんが・・・・・

今年の年頭、NHKでドキュメントをやっていました。ナレーターは私の大好きな、「たかみな」こと、高橋みなみさん。

彼女たちはいろんな「課題」を常に課せられています。それを乗り越えていこうと一生懸命になることが、ファンの心を捉えて離さないのだと思います。

先日、ハイドン弦楽四重奏曲でも述べましたが、彼女らのシングルで「Beginner」という曲がありますが、あの曲ほど彼女らの精神性の高さを物語る曲はありません。ただ、その曲に彼女らがキャッチアップしているかはまた別ですが・・・・・

しかし、そのもしかすると自分の能力以上のものを求められる局面で、決して逃げずそれに真正面に取り組んで、ある一定の結果を出すことは容易ではありません。モーツァルト交響曲でやったように、常に「準備」していないとその「ある一定の結果」すら出せないのです。

「Beginner」は、社会の問題を鋭くえぐった曲ですが、アイドルがそのような曲を歌うのはかなり危険だと当初言われました。しかし終わってみればファンからの絶大な支持を得たのはもちろん、社会でも彼女らの活動に注目する結果となりました。

もともとAKBは事務所が複数絡んでいる関係から、メンバーはすでにピンで活動し始めていますし、卒業するメンバーも出てきています。モーニング娘。同様、かなり長期間にわたって活動が継続するのではと思っています。

その番組ですが、たかみなが淡々と昨年のAKBの活動を振り返っていくという内容になっています。そこで出てくるのは、常に「準備し続ける」彼女らの姿です。決してかっこいいものではありません。しかし、その「かっこよくない」姿が逆に素晴らしいと思っています。その努力の結果こそ、彼女らの高い精神性へとつながっていると思います。

そして、その「たかみな」も自分自身が選抜メンバーに選ばれるか常に精進していなければいけないわけですが、その中には「リーダーとしてどうなのか」というファンの目もあります。私がたかみなが好きなのは実はその点でして、ある意味歌唱力はその次です(そもそも、私は彼女らにそこまで歌唱力を求めていません。あればなおいいですが)。自分はリーダーである・・・・・そのために必要なことをすべてやるという姿勢は、私たち一般人が大いに学べる点なのではないでしょうか。等身大のアイドルだからこそ、逆に自分に引き寄せて考えることが出来ます。

たかみな自身、AKB48の人気はいつか衰えると考えている点も好きな部分です。人気が下降線をたどった時、自分の次の舞台は一体何なのか。それを常に真剣に考えているのには感心します、果たして、自分はそこまで考えて日々を生きているか・・・・・

そういえば、彼女らの音楽は確かに歌唱力という点では劣るものの、不思議とつまらないものがないんですね。「ポニーテールとシュシュ」も単にかわいいだけではありませんし、さらに「桜の栞」は元合唱団員である私ですら「いい発声しているな」と感心したくらいです(まだ合唱団にいたら引き抜きたいくらいです!)。「ヘビーローテーション」もかわいさだけが残るものではありません。どれも「存在感」があるのです。それは昭和の歌謡曲にも通じるものです。

そう考えますと、彼女らの活動はたかみなが考えているほどは簡単には下火にはならないのではないかと私は思っています。仮に彼女の憂慮が当たったとしても、ハイドンの音楽がベートーヴェンへと受け継がれたように、だれかがその遺産をうけついで、あらたな地平を切り開いてゆくでしょう。



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