かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

マイ・コレクション:菊池桃子 アドベンチャー

月曜日の「マイ・コレクション」、今回は菊池桃子がふたたび登場です。

実は、私は彼女のアルバムを3枚持っていまして、これはそのうちの2枚目になります。彼女のアルバムとしては3枚目に出たものになります。

全部で10曲。このアルバムは私もよく聴いた一枚です。何しろ、歌がそれまでに比べますとずっと上手になっていて、聴いていて他のアイドルに比べて聴きやすかったという点があります。

当時、彼女はドラマに映画に引っ張りだこでした。CMも何本出ていたでしょう。アイドルとしては絶頂期のアルバムです。

3曲目に「もう逢えないかもしれない」が収録されていますが、これもCMソングとしても、確かドラマの主題歌としても使われたと記憶しています。女の子の切ない思いが詰まっていて、当時「女の子って、恋をするとこんな感じなのだろうか」などと思ったものです。

4曲目には当時必ず入っていた南国を思わせる「波になりたい」。彼女のスキューバ好きが反映されています。

それにしても、やはり歌はアイドルなんですが楽曲は今聴いても全く古くないんですね。それがすばらしいです。通常、この手の音楽というのは時間がたちますといわゆる「ダサい」というレッテルを貼られてしまいますが、そんな点が全くないのです。さすが、林哲司です。

それがゆえに、当時やはり言われていたのが「菊池桃子じゃあ、もったいない」です。確かに、それはそうなんですが・・・・・

でも、ではだれが歌えばいいのかと言われると、当時はだれも歌えなかったと思います。これだけさわやかで、かつかわいらしい歌声を持っているアイドルはなかなかいませんでした。実は、菊池桃子の絶頂期というのは同期で他に目立ったアイドルがいないのです。ですので、彼女に代わるアイドルがいない。つまり、この楽曲を代わりに歌えるような実力のあるアイドルがいないのです。

勿論、アイドルといっても全くいないわけではなく、松田聖子中森明菜などもいました。ただ、彼女たちはもう少し年齢が上ですし、すでに松田聖子は大人の曲にシフトしていました。かろうじて中森明菜が引っかかるかなという感じですが、明菜ちゃんは初めから不良路線でしたし。

ですので、菊池桃子に代わるアイドルはいなかったのです。ある意味、とても個性的なアイドルがたくさんいた最後の世代、といってもいいでしょう。

いまだと、だれが歌えるのかなあなどと考えてしまいます。流行の歌の路線が全く違いますし。アニメ系だと、もしかするといるかもしれませんが・・・・・

新垣結衣なら、もしかしたらいけるかもしれませんね。


聴いているCD
菊池桃子 アドベンチャー
(VAP 80022-32)