ベルリオーズのレクイエム、ついに借りてきました。
昨年、友人と原宿の教会へ聴きに行ったときは小編成でしたが、今回はフル編成のが聴けました。
感想を一言で言うと、まず、「美しさと激しさが交差している」というところでしょうか。甘美でうっとりする部分があるかと思えば、激しく、まるで慟哭を抑えきれないような部分もあり、作品第5番なのですが、若書きの感じをまったく受けません。
ベルレクと書くと、ヴェルディのレクイエムを想像した方もいらっしゃるかと思いますが、ヴェルレクと決定的に違うのは、明るい部分も多いことです。これはとてもレクイエムの特色が出ているなと思います。そもそも、レクイエムは死者を悼むものだけではなく、遺族の心を癒す目的もあるのです。それは、例えばヴィクトリアのレクイエムを聴いてみるとよくわかります。
そういう意味では、キリスト教の伝統をきちんと受け継ぎつつ、新しいロマン派の音楽に乗せた感じがして、私はとても気に入りました。ま、気に入らなければ借りてはこないですが^^;)
完全にはまりました。