東京の図書館から、府中市立図書館のライブラリをご紹介しています。シリーズで取り上げています、アシュケナージが弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の第7集を取り上げます。
本当は10番台にも素晴らしい作品がいくつもあるのですが、棚に出ていたのがいきなりワープして第21番「ワルトシュタイン」という・・・・・
もちろん、ワルトシュタインも優れた作品ですので、アシュケナージがどんなアプローチをするのかはとても楽しみなのですが・・・・・
正直言えば、第23番「熱情」とそのほかの第21番と第22番、そして第24番とは別物、と言っていいのかなと思います。ワルトシュタインでオーソドックスな解釈をしたと思えば、「熱情」では激しいパッセージは思い切りテンポアップで、本当に嵐のよう。どこか想いを内に秘めていたものが決壊してあふれ出てきたかのよう。
そんな大きな差が一つのアルバムの中で聴けるわけなんです。そこを考えながら聴くというのもまた、充実した人生だなあと思います。ほんとに私もリモート勤務ならもうエントリいくつ書けるかなあって思うんですけどね、正直・・・・・
オーソドックスとはいえ、特に第21番「ワルトシュタイン」ではどこかワクワクさせるような部分もあり、聴きどころ満載な演奏になっています。こういうところに、アシュケナージの才能はあるのだなあと思います。
聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調作品53「ワルトシュタイン」
ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調作品54
ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調作品57「熱情」
ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調作品78
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
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