かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

音楽雑記帳:元モーツァルト交響曲第37番を聴く

さて、予告通り、モーツァルト交響曲第37番を取り上げましょう。

え、標題には「元」ってついていますよねって?はい、そうですよ。第37番は現在その序奏だけがモーツァルトの作曲とされています。主題提示部から先は、ミヒャエル・ハイドン交響曲第25番です。

こうやって全部を聴いてみますと、その前後の交響曲とは若干違うように私にも思えます。しかし、それでもこの素晴らしさはいったいなんでしょう?

和音の展開、音楽の流れ・・・・・すべてが自然で、明るく、のびやかです。それはモーツァルトの初期作品を彷彿とさせます。いや、それよりははるかに素晴らしいでしょう。

ミヒャエル・ハイドンはクラシック好きの方々にはあまり人気がないですが、これまた合唱好きな方々にはたまらない作曲家です。合唱好きの方々から垂涎の的になっている理由は、かれのレイクエムがモーツァルトのレイクエムに強く影響を与えているからだとされています。さすがにまだ私はそれを聴いていませんで、以前からそれを物色しています。あるとすれば恐らくナクソスブリリアント・クラシックスでしょうが・・・・・

ミヒャエル・ハイドン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%92%E3%83%A3%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%B3#.E4.BD.9C.E5.93.81

ミサ曲だけではありません。交響曲にも影響を及ぼしているとされています。こう聞いてみますとなるほど〜と思います。だからモーツァルト作と間違われたのだな、と・・・・・

となりますと、ミヒャエルの作品もぜひとも聴いてみたいものですが、それが唯一手軽に聴けるのが、この音源でして、元は小学館の「モーツァルト全集」です。神奈川県立図書館で借りてきました。

全集を借りますと、このような作品も数多く収録されていまして、モーツァルト自身だけでなく、彼の作品や彼の人格に影響を及ぼした作曲家、あるいは彼から影響を受けた作曲家の作品までが俯瞰でき、彼の時代綺羅星のように作曲家がいたことが分かります。そして、その音楽は決してつまらないものではなく、下手すればモーツァルトよりも素晴らしいものがあったりもするから、驚きです。

そんな一つが、この第25番(旧モーツァルト第37番)だと思うんですね。モーツァルトの近接する作品群と比べても遜色がないそのさわやかな風が吹き抜けるかのような作風は、その上気品がありなおかつ明るく力強くもあります。全く浮いたところがないのです。

兄だけでなく弟も素晴らしい作曲家なのですが、日本での評価はいま一つです。古典派が好きな人ならば、兄よりもむしろ弟ミヒャエルのほうが好きになるはずなんだけどなあと私などは思います。

ソナタ形式もきちんとしていますし、その点で古典美も充分です。

それにしても、彼の交響曲とレクイエムはやはりライブラリにほしいですね〜。もちろん、シュターミッツや兄のフランツも素晴らしいですし、特に兄フランツは言うことなしだと思いますが、どうしてどうして、今聴いていましても、兄にはさすがにないモーツァルトが持っているようなのびやかで何か別世界のような感覚が聞いていて湧き上がってきます。

もっと聴かれていい作曲家だと思いますし、ぜひとも私も機会あるごとに取り上げたいと思います。「今月のお買いもの」で取り上げることが出来たら、いいですね〜。



聴いている音源
ヨハン・ミヒャエル・ハイドン作曲
交響曲第25番ト長調MH334 P16
(旧モーツァルト交響曲第37番ト長調K.444)
サー・チャールズ・マッケラス指揮
イギリス室内管弦楽団



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