かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今日の一枚:LiLi  LiLi's Cafe

さて、今日は先日買って来ましたCDをご紹介します。初めて、5千円の予算枠を超えました。いや、2度目かな・・・・そのときは、交通事故のようなものでしたから。

今回は、自分で越える決断をしました。どうしても欲しかったもので。

それが、今回ご紹介します、LiLi's Cafeです。

LiLiとは、横浜を中心に活動しているグループで、メンバーもほとんど地元出身か在住。実力も兼ね備えていますが、まだまだメジャーではありません。

しかし、その楽曲はしっかりしていまして、特に通奏低音、つまりリズムの部分とメロディのバランスがとてもよく、その上にやさしくしなやかな歌詞が乗っかっています。

私が出会ったきっかけは、まったくの偶然。たまたま、横浜駅周辺を歩いていましたら、素敵な音楽が。それが、LiLiでした。ちょうど路上ライヴだったのです。彼らのまっすぐな音楽。そして、フレンドリーな姿勢。すっかりファンになりました。

そのとき、CDも販売していましたが、手持ち不如意で・・・・・それで、今月まで我慢しました。それでも、本当はこの前に出ているミニアルバムも欲しかったのですが、それは我慢しました。それは、来月以降・・・・・

まず、イントロとして楽器のみの演奏が入っています。これが文字通り全体の前奏の役割を果たしています。

次の曲が、「light」。いやなことがあってもそれを笑って、前向きに生きようという歌です。曲自体も明るく、力強い演奏です。実は、全体の中で一番長い曲。一番言いたいメッセージのように思います。失敗してもいいじゃないか、立ち止まってもいいじゃないか、それが前に進むためならば。と歌います。

その次が、「あなたのうた」。一転、少し暗めでしっとりとした曲に。あなたを思って、歌を作ってみましたと歌いだすのにはドキッとします。しかし、切々と思いを語っていて、じーんと来ます。片思いをつづった歌です。私もそんな思いをたくさんしてきましたので、ストレートに胸を打たれました。どちらかといえば、女性を主人公にした歌なのですが、しかしながら男性でも切なくなります。

4曲目となるのが、「チョコクランチ〜いちご味〜」です。この曲、結構お気に入りです。曲もコミカルで、楽しい曲です。男性女性どちらとも取れる恋を描いている曲。もう我慢できない!僕はチョコクランチ。君に恋して融けちゃいそう!だから、この思いを受け取って!っていう歌です。女性でも男性でも楽しめると思います。誰でも恋をするとこんな感じなんじゃないでしょうか。楽曲的にもモーツァルトと構造が似ていて、その点も私は気に入っています。

次の5曲目もおどけた楽しい曲、「Step Together」。これは明らかに男性の恋心を描いたもの。この曲もすっかりとりこです。デートの様子を描いていて、恐らく港の見える丘公園あたりをデートしていると思うのですが、そうそう、男って恋するとこういう感じだよね〜って感じで、楽しいです。この曲も構造的にモーツァルトとよく似ていて、優れた楽曲です。

6曲目は、「君がいるから僕はここにいる」です。リズムはレゲエなのですが、それがとても自然で、単なるラヴ・アンド・ピースなのではなく、男女の絆を描きながら、普遍的な人間の絆を描いている点がとても素敵です。

第7曲目は「Hey my friendz」です。複数形がsではなくzなのが面白いです。多分、女性が友達と会っている風景を描いたものだと思いますが、しかし男性でも楽しめます。友達で集まって、愚痴を言い合いながら、楽しんでさあ、前向きになろう!という歌です。とても元気が出る歌です。一番ビートが利いているのではないでしょうか。それが、またとても前向きになろうというメッセージにぴったりです。人が人に寄り添うことのすばらしさを歌い上げています。

第8曲目が「エンジェルスノウ」。懐かしい友達に会う風景を描いた歌です。そこに雪がちらついている・・・・・クリスマスのようです。もしかすると、恋人かも。遠距離恋愛・・・・・いろんな思いが浮かんできます。今年のクリスマスにはこれを聴いていようかなって思っています。

第9曲目が「you feel me」。この曲はちょっとどきっ、とします。恋人同士が朝をベッドで迎えた風景です。あるいは、夫婦かもしれませんが、カップルが朝を迎えた様子を描いています。こんな朝を迎えることができるというのはしあわせだなあと思います。お互いはにかみながら、キスをする・・・・・ちょっとストレートですが、しかしこんな風景、恋人同士なら一度は経験したいですね。精神的につながっている様子が手に取るようにわかります。

第10曲目「日本大通り」。はじめ、私はご当地ソングかなって思いましたが、とんでもなかったです。実は、失恋を歌った曲なんです。失恋という言葉はまったく出てきませんが、前から好きだと告げた・・・・・でも、望む言葉ではなかったという歌詞。ということは、だめだったということになります。歩いているのは、日本大通り・・・・・確かに、あそこを失恋して歩くということは、さぞ寂しいことでしょう。しんみりする歌です。

第11曲目は「鏡」。鏡を見ながら自分を見つめる歌です。自分をどうしても責めてしまいますが、それは自分を愛せなくなって行くことではないのか、と問いかけます。自分に厳しくすることと、自分を責めることとは別なのだと気づかせてくれる曲です。きちんと自分と向き合わなくてはという気持ちになります。

第12曲は「BIRTHDAY」。最後に明るい前向きな曲を持ってきています。二人で祝う誕生日。これまでの歩みを振り返りながら、これからもよろしく!っていう歌です。前二つの曲がシリアスだっただけに、この曲は救いです。人の絆を思い起こさせてくれます。

こんな素敵な曲を歌うグループが横浜にいたなんて!機会があれば、ライヴへ行ってみたいと思っています。


聴いているCD
LiLi LiLi's Cafe
(Yellow ribbon YRBM-0129)