かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:リコーダーによる「無伴奏チェロ組曲」2

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、昨日に続いてリコーダーによるバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏したアルバムをご紹介します。

さすがにこの第2集に収録された作品たちは移調しているみたいです。それでもなお、「組曲」というジャンルの特色である「舞曲集」という側面がしっかり出ているのもまた魅力的です。

リコーダーで舞曲が演奏できるのかと、驚きに満ちたアルバムだと言えるでしょう。私たち日本人なら、リコーダーは小学校から中学校にかけて音楽の授業で必ず吹かされた楽器ですし、もちろんそれゆえ単位に反映するものでもありました。そんな楽器で、舞曲が演奏できるって、本当にわくわくします!

これなら、わたしでも演奏できるかも!とか私も考えてしまいがちですが、まあ、できないことはないでしょうけど・・・・・バッハの無伴奏チェロ組曲、ですからねえ。しっかり勉強しなおさないと難しいでしょうね。しかも、どの材質を買うのか、ということもまた重要な点でしょう。え?リコーダーってプラスティックじゃないの?という、ア・ナ・タ。そもそもは木材ですよ、リコーダーって。つまりは木管楽器です。

そう、リコーダーは木管楽器です。ではなぜ日本ではプラスティックなのか?学校で使いやすいように、大量生産して安価で供給できるように、です。プラスティックなら成型してつければ完成、ですから。木製はそう簡単ではありません。半分にしてつけるにしても、穴はドリルなどで開けないと無理だからです。

どのリコーダーの演奏を聴いても感じることですが、たとえばソプラノリコーダーを例にとります。素朴さと暖かさを感じることが多いのです。所謂、学校でつかっていたソプラノリコーダーが放つ、多少キンキンした音が全く感じられないんです。そりゃあそうです、そもそも材質が異なるわけですから。

このアルバムでつかっているソプラノリコーダーがどの材質なのかは記載がありませんが、ほぼほぼ木材で間違いないでしょう。少なくとも、プロの方でプラスティック製を使われている方は存在しないと思います。であれば常識的に考えれば木製のを使っていると考えるのが自然でしょう。そもそも木管楽器なのですから。当然ですが、同じように演奏できないことは明らかなんです。わたしなりの「無伴奏チェロ組曲」にはなると思いますが・・・・・

それはそれで個性的だとは思います。ただ、もともとチェロのために作曲された作品に、いい要素が加わればいいですが、悪い方向になる可能性もあるので・・・・・とりあえず、やめときます。ただ、実は多少値が張ってもいいのでリコーダーは欲しいなあとは思っています。年を取れば声も出なくなってくるので合唱再開というわけにはいかなくなる可能性もあります。となれば、演奏する楽しみを得るには楽器しかないわけです。そんなときに一番手っ取り早いのは、かつて授業で習ったリコーダーになるわけです。

ですが、折角なら、木管楽器としてのリコーダーを吹きたいと思うのです。この素朴で慈愛に満ちた演奏には届かないでしょうが、その楽器が持つ音色を存分に楽しめるのは、やはり木製だと思うのです。この第2集には第6番のガヴォットなど、魅力的な作品がずらりと並んでおり、それをリコーダーで楽しめるなんて、なんて素晴らしいんだろうと思います。ちょっと演奏者に嫉妬している・・・・・かも。

 


聴いている音源
ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲
無伴奏チェロ組曲(リコーダー版)
組曲第4番変ホ長調BWV1010(ヘ長調に移調)
組曲第5番ハ短調BWV1011(ニ短調に移調)
組曲第6番ニ長調BWV1012(変ロ長調へ移調)
マリオン・フェアブリュッヘン(リコーダー)

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