神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、今回はアムランの自作自演集を取り上げます。
アムラン・・・・・ピアニストとして優れた録音を残しているアムランですが、最近では作曲も手掛けているマルチな才能です。
マルカンドレ・アムラン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%B3
そもそも演奏が超絶技巧なので、作品も難易度が高いものになりますが、本人が弾けないものすらあるというw
それでも、本人が弾けば説得力というか、決して技巧のひけらかしに陥らず、魅力的な演奏になるんですから不思議です。そんな一つが短調による12の練習曲です。実はこれを知っていたからこそこのアムランは借りてきたのです。
話はSNSどころか、メーリングリストをやっていた時代にさかのぼります。そこの主宰がピアノ曲大好きで、事あるごとにアムランを取り上げていたんです。その超絶技巧のクールさ!はじめはその演奏がぶっ飛びすぎていてたまげましたが、すぐ技巧をして魅力的な演奏を作り上げていることに気が付き、いつか音源があればと希望するようになったんです。
そしてようやく、図書館の棚にそれを見つけた、というわけです。さすがは神奈川県立図書館。なかなか街中の図書館でアムランを置くところはないですよ。安く手に入れるのならディスクユニオンしかないというのが現状であるのに、なんとライブラリで持っていて貸し出すって言うんですから。県民の皆さん、アムラン聴きたければ県立図書館へGo!
そのクールな演奏が、この録音の「短調による12の練習曲」の第3番ロ短調「パガニーニ〜リストによる」です。超絶技巧の代表選手である二人の作品をアムランの手により料理されると、不協和音とのコラボレーションがばっちり!
そのほかも即興性や編曲能力の高さを示す作品を、自在にクールに演奏するのはさすが作曲者自身。
続く作品たちにはむしろカンタービレする部分もあり、アムランの超絶技巧ぶりとは一見無縁の演奏が続きます。そりゃあ、超絶技巧だけがピアノの表現じゃないですもん。ただ、アムランの頭の中には音楽史を俯瞰してかなーり濃い超絶技巧的音世界が広がっているようですが・・・・・
むしろ、こうアムランを聴いてくると、師匠であるアルカンも聴きたくなりますから不思議です。即興性にはクラシック以外の要素も交じってくるためクラシックのみを聴いている人にとっては腰抜かす場面も少なくないですが、その即興性や共時性こそアムランの魅力。縦横無尽に駆け巡るアムランワールド全開です!
聴いている音源
マルク=アンドレ・アムラン作曲
短調による12の練習曲
小さなノクターン
《コン・インティミッシモ・センティメント〜最も親密な思いをこめて》より
第1番:レントラー�T
第4番:アルバム・リーフ
第5番:オルゴール
第6番:ペルゴレージにちなんで
第7番:子守歌
主題と変奏(キャシーズ・ヴァリエーションズ)
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
地震および津波、水害により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福と復興をお祈りいたします。同時に救助及び原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。
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