かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:ヘンデル ユダス・マカベウス2

今月のお買いもの、平成29年1月のものを御紹介しています。今回は銀座山野楽器本店にて購入しました、ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカベウス」の後半です。

後半、と言っても、第2部途中からなんですけどね。で、一番有名な「勇者は帰る」は、このCDの19トラック目に入っています。ボーイソプラノがとても美しい!その後に続く女声も本当に美しい・・・・・

ユダス・マカベウスに関しては一枚目を取り上げた時に説明しましたが、作曲当時イングランドがジャコバイトの反乱を終息させる戦いに直面していたことから、聖書に出てくるイスラエルを異教徒から解放した英雄ユダス・マカベウスのように勝利するようにと祈願して作曲されたものであると言いました。

この後半では、作曲当時カロドン・ミュアの戦い(1746年)に勝利し、状況が変わったことが作品に反映されており、第1部にあったような、重々しい雰囲気は薄くなり、むしろ勝利をじんわりを感じて、高揚する様子が色濃くなっています。その代表的なものが、所謂「得賞歌」である「見よ、勇者は帰る」です。

見よ、勇者は帰る
ヘンデル作曲 オラトリオ「ユダス・マカベウス」より
http://www.worldfolksong.com/classical/handel/thine-glory.html

ユダス・マカベウス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%99%E3%82%A6%E3%82%B9

ですので後半は勇ましかったり、勇壮で華やかな曲が多くなります。最初のプランはいったいどうなっていたのだろうと思うと、さすがヘンデルだなあと思います。その前後半のコントラストがくっきりしていて、それがまた美しいのですよねえ。

これがプロの仕事だと思います。状況が変わっても高いレヴェルの作品を生み出す・・・・・・そう簡単にできる話ではないです。少なくとも、私には無理です><ヘンデルは本当に尊敬します。

勿論仕事だけではなく、音楽も素晴らしいから尊敬するんですけどね。前半を聴いて、なんだかとっつきにくいなあと思ったら、すっ飛ばして後半を聴くと言うのもアリだと思います。勿論、理想は最初から順番ですけどね。

それにしても、「見よ、勇者は帰る」の部分でも言及しましたが、演奏は本当に素晴らしい!モダンであるイギリス室内管弦楽団を選択するというのもさすがですし。多分、合唱団の人数はそれほど多くはないかと思います。1971年の録音ですが、その当時であればまだまだバロック音楽を第人数で演奏することが当たり前だった時代です。その時代において、初演時に近い編成になる、室内オケを使うと言う選択は渋いです。

モダンオケを使うからこそ、モダンオケに聴き慣れた人でも違和感なしにヘンデルの世界へ入ることができますし、作品そのものが持つ魅力を味わえたり、作品が持つ力に魂を揺さぶられて感動したりするわけで、特にこの2枚目は魂が揺さぶられる作品が続くだけに、良い選択だなあと思います。

勿論、ピリオドがいけないと言うわけではなく、ピリオドの「ピッチ」に違和感を持つ人も少なからずいるのです。そんな人にはモダンオケで室内オケというのは違和感なく作品の世界へと入ることができますので、此れも私はアリだと思いますし、まだまだ現代においてもこのような演奏がなされてもいいなあと思います。

特に日本においては、まだまだクラシックの裾野が広いとは言い難い状況が続いており、このようなモダンの室内オケと、釣り合う合唱団という編成はまだまだ重要な役割を担っていると思います。プロ、アマ問わず、一度は聞いておくべき演奏だと思います。




聴いているCD
オルグ・フリードリッヒ・ヘンデル作曲
オラトリオ「ユダス・マカベウス」第2幕、第3幕
ヘーザー・ハーパー(ソプラノ、イスラエルの女性)
ヘレン・ワッツ(コントラルト、イスラエルの男性)
アレクサンダー・ヤング(テノール、ユダス・マカベウス)
ジョン・シャーレイ=カーク(バリトン、シモン)
アモール・アーティス合唱団(合唱指揮:ジョン・マッカーシー
ワンズワース小学校少年合唱団(合唱指揮:ラッセル・バージェス)
ヨハネス・ソマリー指揮
イギリス室内管弦楽団
(alto ALC2002)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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