かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:オーケストラ・ダズビダーニャ第19回定期演奏会

今月のお買いもの、今回は平成25年に購入したものをご紹介します。と言っても、残念ながら一枚だけなんですが・・・・・

それが、オーケストラ・ダズビダーニャの第19回定期演奏会のCDです。

先日、謝罪文を乗せたかと思いますが、私は第20回に足を運んでおります。しかし、ブログで取り上げるには記憶が定かではなくなってしまいました。ですから、それはこの「今月のお買いもの」コーナーでCDでもって取り上げたいと思います。

というのも、オーケストラ・ダズビダーニャ(以下、「ダズビ」と省略します)のCDが購入できる機会は、年一回の定期演奏会のみなのですから。

通販も行っておらず、コンサートに行かないと、つまりチケットを買ってホールの中に入らないと買えない、という訳なのです。ですから、ダズビの演奏が好きな人は競ってチケットを買いますし、実際CD売り場は毎年黒山の人だかりです。

平成25年は、私にとっては様々なことがあった年なのですが、そういった忙しさの中で、ようやく行くことがかなったコンサートがダズビの定期演奏会でした。それでも、3月という比較的早い時期に行けたのは奇跡に近いことでしたし、十分楽しんだつもりです。しかし如何せん、1年前の詳細は忘れてしまいますね・・・・・

ということで、本来なら第20回の定期演奏会のコンサート評を書く予定でもあったのですが、それはCDをご紹介するということでご勘弁願いたいと思います。

で、この第19回の定期演奏会のCDを、第20回の定期演奏会で買った次第なのです。そしてこの演奏については、すでにコンサート評でご紹介しておりますので、演奏自体はそちらに譲りたいと思います。

コンサート雑感:オーケストラ・ダスビダーニャ第19回定期演奏会を聴いて
http://yaplog.jp/yk6974/archive/930

ですので、今回のエントリは、「商品として」のこのCDの特徴を述べていきたいと思います。

まず、2枚組であるということです。定期演奏会の記録というものは、演奏曲を選抜し、つまり端折ってメインだけにする場合もある中で、団の記録とは言え演奏した曲がすべて収録されているのには驚きます。きちんと演奏順なのです。1枚目は伊福部昭の「日本組曲」とショスタコの「レニングラード」第1楽章と第2楽章。そして2枚目はレニングラードの第3楽章と第4楽章と、アンコール曲であるショスタコ弦楽四重奏曲第1番第1楽章と、外山雄三の「管弦楽のためのラプソディ」。

私は最後に必ず、演奏順に曲目を並べるようにしていますが、それと同じなのに気づかれましたでしょうか。こんなCD、そうありませんよ。

さらには、このコンサートではコンサート評では触れませんでしたが、日本組曲が終わったところで14時46分を迎えたのですが、その時点で黙祷を行っています。それも収録されています。勿論、トラックは日本組曲のすぐ後です。ですから正確には、黙祷も曲目のうちにこのCDでは入れるべきかもしれません。

さらに1枚目の最初のトラックには、すみだトリフォニーの2ベルまでが収録されています。使われている曲は「ふるさと」。

そう、このCDは徹底的にコンサートの「再現」なんです。ああ、あの時こんなことがあったな、あんなことがあったなということが思いだせるように編集されています。いや、編集というか、そのまんまですが・・・・・

そういえば、私が以前入っていた団の記録CDで、一つ曲をはしょったら団員から文句が出たことを思いだします。多分、まず団員から端折るのは如何なものかという問題提起がなされているのだろうと思います。勿論それが、私たち聴き手にとっても、こんなコンサートだったのかと後でもわかるようになっていることはありがたいなと思います。

そして、値段設定です。2枚組であっても国内盤1枚とほぼ同じ。いくらアマチュアオケであってもこのCD、プレスなんです。それを1枚とほぼ同じ値段で売るなんて・・・・・確かに一見高いと思いますが、2枚組でその値段となれば、心が動かないわけがありません。実際、第20回に足を運んだ時には、このCDだけではく他の定期演奏会のものも欲しくなったのは言うまでもありません。しかし哀しいかな、いつもなんですが予算と格闘するんです・・・・・

この第19回を買った時も、予算と格闘して、この一枚だけに絞らざるを得ませんでした・・・・・

来年こそ、行きたいと思っていますのでその時にはきちんと予算を取って、最低2枚は購入したいと思っています。昨年聴きに行った第20回と、今年行けなかった第21回と、です。そしてできれば、第18回以前のものを一つでも買うことが出来ればと思っています。まあ、それだけ買いますと1万円近くなりますが・・・・・はあ、今の私だと大変だあ。

けれど、それだけ出して買う価値は、演奏はコンサート評の通りですので、あるかと思います。第20回も本当にざっくりいえば、第19回と称賛する点はほとんど一緒です。ダズビは当たりはずれがないなあと思います。それだけ真剣に楽譜と向き合い、練習しているのだなあと思います。

最後にもうひとつ特徴を言えば、レニングラードに関しては一つの楽章が幾つかのトラックに分かれていることです。確かに、よくよく聴けばレニングラードはトラック付するだけ分かれていることは確かです。実はリッピングして携帯音楽プレーヤーに入れているのですが、その時そのままリッピングするかそれとも連結するかで相当悩みました。結局レニングラードは連結することを選びましたが・・・・・

実際、そのほうがコンサートの熱気といったものは忠実に再現できるのではないだろうかと思ったからです。このあたりは、編集する側がCDしか聴いていないのかなあと思った点です。携帯音楽プレーヤーに入れることも考えると、議論の段階では各楽章はつながっていない限りは一つのトラックにまとめるほうがいいという意見もあっていいかなと思います。第1楽章で一つ、第2楽章で一つとして、レニングラード全体では4つのトラックにする、ということです。

まあ、私のように慣れていれば、そんなことは問題ないんですけれどね・・・・・ただ、安いプレーヤーでは、WMAをつなげて再生してくれるとは限りませんので(実際私の携帯電話と別にあるプレーヤーもWMAはトラックが「ぶった切れて」再生されます)、そのあたりまで考えてトラック付がなされるといいなあと思います。勿論、このCDのようにたとえば第1楽章で3つのトラックに分かれていることも必要なことではあるんですが・・・・・

例えば、ショスタコ交響曲全集で言えば、バルシャイ/ケルン西部ドイツ放送交響楽団レニングラードは、各楽章それぞれ一つずつとなっており、リッピングするときにあまりストレスがないのが特徴です。それで不自由ないですし。これは今後の課題として議論してほしいなあと思います。

勿論、このトラック付には便利な点もあります。途中のあの場面をすぐ再生したいと、デッキでする時にはとても便利なのです。ですからこのトラック付には異を唱えるものではありません。しかしそれはリッピングして携帯音楽プレーヤーでmp3ファイルとして再生するような場合だと、問題が発生するということです。私のように最初から切れてしまうことを知っていてそれを想定する人はあまりいないようなので・・・・・

できればそれを考慮に入れて、どのようなトラック割がいいのか、議論していただけるとありがたいなあと思います。ダズビはもうただのアマチュアオケではなく、コンサートホールでしか買えないけれど、CDが存在するれっきとした有名オケなのですから。セミプロと言っても差し支えないくらいです。

そこだけが、問題点として提起できるかな、と思います。それ以外では、とても素晴らしいCDとなっていると思います。



聴いているCD
オーケストラ・ダズビダーニャ第19回定期演奏会
すみだトリフォニーホール 2ベル
伊福部昭作曲
管弦楽のための「日本組曲
東日本大震災被災者のための黙祷
ドミトリー・ショスタコーヴィチ作曲
交響曲第7番ハ長調作品60「レニングラード
弦楽四重奏曲第1番より第4楽章(白川悟志編曲管弦楽版)
指揮者解説
外山雄三作曲
管弦楽のためのラプソディ
長田雅人指揮
オーケストラ・ダスビダーニャ
(kojimaRecordings LMCD-1978/9)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。



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