かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

神奈川県立図書館所蔵CD:カラヤン、フィルハーモニア管によるベートーヴェン交響曲全集2

神奈川県立図書館所蔵CDのコーナー、カラヤンとフィルハーモニア管によるベートーヴェン交響曲全集を取り上げていますが、今回はその第2集です。

第1集が第1番と第3番でしたから、第2集は第2番と第4番がくるのが多いのですが、この全集では、第2番と第7番が収録されています。

この二つの演奏は本当に素晴らしい!外面的などと言う人は是非とも聴いてほしい演奏です。リズムは勿論、アンサンブルの豊潤さを前面に出して、作品の美しさを追求した演奏です。

それはおそらく、演奏者達の内面から湧き上る喜びが、素直に表現されているのではないかと思います。フィルハーモニアという、ドイツではなくイギリスのオケであるという点も、その素晴らしさに拍車をかけていると思います。

いろんなエピソードがあるカラヤンですが、どうもそれを総合すると、ベルリン・フィル音楽監督に就任した前後というのは、あまり周囲から受け入れられていない部分があると思います。それがカラヤンの資質であればそれでも仕方ないと思いますが、当時の偏見だったりしたとしたら、批評がそれに左右されるのは私はおかしいと思います。

私たちは一聴衆でしかありません。自分たちの耳で聴き、その結果自分の頭で判断する。私はその結果として、カラヤンの評価は是々非々です。なのにそれをもって「カラヤンサイド」と呼ばれるのは悲しいですね。

確かにカラヤンを受け入れてはいますが、絶対的に言えるのは、ファンではないと言う事です。カラヤンの良い演奏は聴きますし、ダメなのは聴かない。それだけです。

どうも、いろんなファクターがカラヤンを述べる時には含まれるようで、なかなか理解されるのが難しいですね。でも私は、クラシック初心者の頃からカラヤンは嫌いでした。それは外面的だからではなく、むしろぜんぜん外面的ではなく、むしろ内面を掘り下げようとすると何かが邪魔しているなと感じたからです。

私から言わせれば全く外面的ではなく、むしろこの第2集のような、標題が付いていない作品ではむしろ生き生きとしています。生命力が溢れ、楽譜を普通に演奏することでもしっかりと内面に迫れるんだよと、私たち聴衆に語りかけます。

つまり、私にとっては、カラヤンは同時代の巨匠たちの素晴らしさを知るためのゲートウェイだったと言えます。だからこそ、多くの評論家が初心者向けとしてカラヤンを選ぶ部分があると思います。ただ、今振り返ってみれば、カラヤンは全く初心者向けではなく、むしろ上級者向けだと思います。わたしならむしろ、指揮者でというよりは、「ナクソスで買えば」と初心者の人には言いますね。

この第2集はまさに、第7番がリズムとアンサンブルのバランスがよく、それが全体として名演奏につながっています。こういう演奏を聴けない人と言うのは、一見すると豊かに見えて、実は内面では貧乏なのかなって思います。




聴いている音源
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第2番ニ長調作品36
交響曲第7番イ長調作品92
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニア管弦楽団

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




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