かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:オルフ 勝利三部作1

今月のお買いもの、平成27年7月に購入したものをご紹介します。今回は銀座山野楽器本店にて購入しました、オルフの「勝利三部作」をご昇華します。

オルフの作品は、すでにこのブログでもカルミナ・ブラーナをご紹介していますが、勝利三部作って?と思う方もいらっしゃるかと思います。実は、今回取り上げるのも、カルミナ・ブラーナなんです。

え、どういうこと?と思われるかもしれません。実は、オルフにはカルミナ・ブラーナを含む勝利三部作というものがあります。

カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8A#.E3.82.AB.E3.83.BC.E3.83.AB.E3.83.BB.E3.82.AA.E3.83.AB.E3.83.95.E3.81.AE.E3.80.8C.E3.82.AB.E3.83.AB.E3.83.9F.E3.83.8A.E3.83.BB.E3.83.96.E3.83.A9.E3.83.BC.E3.83.8A.E3.80.8D

カルミナ・ブラーナが第1作で、第2作が「カトゥーリ・カルミナ」、そして第3作が「アフロディーテの勝利」です。ウィキのページでもカルミナは日本語版でもありますが、他の二つについては、カトゥーリ・カルミナについては英語版・ドイツ語版・イタリア語版であり、アフロティーテの勝利に関してはドイツ語版とイタリア語ばんでしかないという状況です。

それほど、勝利三部作の内、カルミナが圧倒的に有名であって、他の二つはあまり有名ではない状況です。日本だけではないようです。

ところが、その日本であっぱれなことがおきました。ことしの1月、N響がカトゥーリ・カルミナを「定期演奏会で」取り上げたのです!しかも、それを「クラシック音楽館」という、主にN響の演奏を採り上げる番組で放送したのです!

以前から、私は勝利三部作に興味があり、実はずっとカルミナ以外のCDを探していたのです。そんな矢先、テレビでカトゥーリ・カルミナをやるという朗報が入ってきたのです。ツィッターがきっかけでした。しかも、「歌詞はそのまま流すのだろうか」というコメント付きで・・・・・

え、そんな「やばい」ものだったの?@@

・・・・・・それは次回にお話しすることにしましょう。このCDは2枚組なんですが、実はカトゥーリ・カルミナの最初だけ1枚目となってしまっているため、2枚組なんですが、3曲に分けてエントリを上げることにしました。

兎に角、このCDを買いましたのは、そのN響定期演奏会がきっかけだったのです。

カルミナについては以前エントリを挙げています。

マイ・コレクション:シャイ―のカルミナ・ブラーナ
http://yaplog.jp/yk6974/archive/494

マイ・コレクション:ブロムシュテットカルミナ・ブラーナ
http://yaplog.jp/yk6974/archive/507

この演奏は、ケーゲル。ひっさしぶりのブリリアント・クラシックスで、1500円。本当にありがたいものです、ブリリアントは・・・・・

ケーゲルは以前、モーツァルトのミサ曲やベートーヴェンの第九でも取り上げたことがある指揮者ですが、このカルミナでは生き生きとした演奏が現出されています。しかも、喜びに満ちた・・・・・

ただ、上に上げた2枚と比べれば、ちょうど中間かな〜って感じです。「酒場にて」のバスはいい感じですが、「私は昔湖に住み」はやはり歌ってしまっているんですよねえ。演技してくれないと・・・・・

だって、すでに焼かれた白鳥なんですよ!本来しゃべれないはずなのに、歌えるわけないっしょ〜

それを、歌わせるということはどういうことなのかってことですよねえ。そこをもっと表現してほしかった!上品ではなくて、悔しくて、泣けてくる〜って感じではないのかなあと思います。でも、シャイ―のに比べれば、その悔しい感情がこもっている演奏だと思います。

合唱団も力強くかつ柔らかい!ライプツィヒ放送合唱団だからという事もあるのでしょうが、本当に素晴らしい!オケにばかりこの作品も評論が行きがちなんですが、歌詞がある以上やっぱり合唱団とソリストでしょう!スルーしてほしくないなあと思います。是非とも、合唱を聴いて下さい!

社会主義の時代に、これだけの演奏が出来るということは、驚異ですね。さすがドイツ!という気がします。まあ、東ドイツの方針もあったわけですが・・・・・

ドイツ・シャルプラッテンには、シューマンの合唱作品を録音する計画もあり、実際に着手されましたが、東ドイツの崩壊とともに中止の憂き目にあいました。それだけ、合唱作品を大切にする風土があったからこその名演なのかもしれません。併合されたあとでも、ライプツィヒ放送合唱団の優秀さはこのブログでも取り上げていますが(アバドの「運命の歌」)、やはりライプツィヒはいいですねえ。

後半の恋愛部分も美しくかつエロティシズムもあり、さすがです。今出ているCDの中では、推薦盤です。





聴いているCD
カール・オルフ作曲
カルミナ・ブラーナ
ライプツィヒ放送合唱団(合唱指揮:ホルストノイマン
ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
(Brilliant Classics 95116-1)

地震および津波により被害にあわれた方へお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。同時に原発の被害を食い止めようと必死になられているすべての方に、感謝申し上げます。




このブログは「にほんブログ村」に参加しています。

にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村