かんちゃん 音楽のある日常

yaplogから移ってきました。日々音楽を聴いて思うことを書き綴っていきます。音楽評論、想い、商品としての音源、コンサート評、などなど。

今月のお買いもの:クライバー/ウィーン・フィルの「運命」とベト7

今月のお買いもの、実は先月の物が多すぎまして、2枚だけ今月にご紹介することにしました。先月のこれは8枚目になります、クライバー指揮ウィーン・フィルベートーヴェン交響曲第5番「運命」と第7番です。

このCDは新宿のディスクユニオン新宿クラシック館で買い求めました。今月まずご紹介する2枚はいづれも新宿クラシック館で購入したもので、それぞれ700円です。勿論、クライバーの名盤が700円で変える筈はありません。中古です。

デッキとパソコンと両方で聴いていますが、デッキでですとppがよく聴きとれないことがあるのですが、パソコンでですときちんと聴きとることが出来ます。中古市場に出回ったのはそれが理由ではと思います。

ただ、そのことは決してマイナスだけではありません。大音量とまでは行きませんが、ppがきちんと聞き取れる最小限までヴォリュームを上げてあげると、感動の演奏が待っています。

まず「運命」ですが、第1楽章のフェルマータをきちんと伸ばしているのは最高です!録音は1974年とクライバーの絶頂期と言っていいでしょう。ウィーン・フィルとも素晴らしい演奏を残していますが、実はウィキにあるセッションがこのCDなのです。

カルロス・クライバー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC

正直言いますと、このCDを買うときに悩んだのです。この記述を読まずに行ったものですから、運命よりも第7番がほしかったため、運命はどうなのかなあ、いい演奏もあるはずだけれども・・・・・などと考えてしまって、すぐには決断できなかったです。笑われそうですけどね。

その期待を見事に裏切ってくれました。すでに幾つか私が持っている運命のCDで素晴らしいとおもっているものがありますが、最高峰の一つです。一糸乱れぬウィーン・フィルのアンサンブル。特に、第1楽章第1主題と、第4楽章の第1主題は合いにくいのですが、それが完璧です。

デッキで聴きますと金管がやたら吠えるのも特徴ですが、その点がパソコンではセッティングの関係かあまり気になりません。これはおそらくレコーディングディレクターが録音時にいじってますね。いじらなくても充分だったと思いますが、当時のLPというメディアを考えると、致し方なかったのかなと思います。

第7番もそういった点が顕著で、アンサンブルの良さが目立ちます。第2楽章の最後の部分の解釈は驚かされます。こういうのもアリか〜と。普通は最後でfになるはずなのですが、クライバーは終始ppです。一度楽譜が見てみたくなります。

第7番は特に、ふくよかな表情というものを期待してクライバーの音源を追い求めていたわけなのですが、その期待にも応えてくれています。一番最初に聴いた南ドイツ放送響と同じような、何か団員が楽しんでいるような明るさと、それからくるふくよかな音楽が全体を支配し、聴く者に楽しいひと時を与えてくれます。

クライバーの演奏の素晴らしい点は、私は最高のアンサンブルでわたしたちを楽しませてくれる点だと思います。「楽しませてくれる」という点には、感動ももちろんですが、うなったり、驚いたり、勉強になったりということも含まれます。たんなる「ドラマティックな感動」だけではない、それ以上の「芸術に触れた喜び」というものを与えてくれます。

これこそ、名盤が名盤たるゆえんではないかと思います。これが700円とは・・・・・

そもそもが、1800円くらいするものだったようで、エンハンスドCDになっています。今ではエンハンスドの部分をなくして1600円ほどで新品が売っていますが、とにかく安い!

ディクスユニオンに関しては、必ず買うと決めたわけではないのですが、こういった演奏に当たりますと、それすら再考を迫られています。いずれにしても、空振りがあっても足は運ばねばなるまいと思っています。



聴いているCD
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
交響曲第7番イ長調作品92
カルロス・クライバー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(ドイツ・グラモフォン UCCG-7004)



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